【校長のつぶやき】パワーアップ研修…『主体的で対話的な深い学び』をめざして(令和4年10月3日・月)
- 公開日
- 2022/10/03
- 更新日
- 2022/10/03
校長のつぶやき
運動会に向けて、全学年、練習が盛り上がっている中、4年生のある学級が小田原市のパワーアップ研修の一環として研究授業を行いました。教科は国語。おそらく誰もが1回は読んだことがあるのではないかと思われるほど有名な「ごんぎつね」の学習です。市教委の研修相談員さんに授業を参観していただき、授業後、指導助言をいただきます。
兵十のうなぎを盗んだ「ごん」が、兵十のおっかあが死んだことを知って、うなぎを盗んだことを後悔し、償いを始めるという場面の学習でした。この時の「ごん」の気持ちを考えるというのが本時のめあてです。
「○ページの○行目を見てください。ここに、〜と書いてあるから、〜だと思います。」と叙述をもとに、自分の考えを発表していきます。発表の前に、自分の考えをノートに書く時間が設けられ、自分の考えを明確にした上で発表に臨みました。ノートに書いていることを見させてもらいましたが、自分の考えがよく書けています。友達の発言に対する反応も「なるほど。」「そうか。」「もう少し詳しく言ってくれたら、言いたいことが分かるかも…」などと、よく聴いていることが分かる反応をしていました。
個人的に気になったこととして、自ら挙手をして発言をしようとする子は、半数弱ほどだったこと。全員が挙手をすることが理想かもしれませんが、そこまでは求めないにしても、正直なところ、少し物足りなさを感じました。もう少し、勢いというか、前のめりになって発言しようとしたり、友達の意見に対して「つぶやき」でもいいので反応したりするような姿勢が見られてもいいかなという気がします。以前、このクラスの授業を見たときは、そのような雰囲気がありました。(運動会の練習続きで疲れているのか、午後の授業なので疲れているのか…?)
主体的に学びに向かわせることの難しさが、授業にはあります。若手の授業であっても、ベテランの授業であっても、その難しさは常に付きまといます。どうすれば、多くの児童を主体的に学びに向かわせることができるのか、授業をする者にとって永遠の課題です。研修をきっかけに、さらにパワーアップをしてほしいと思っています。