【校長のつぶやき】授業に対する意識改革(令和8年1月19日・月)
- 公開日
- 2026/01/19
- 更新日
- 2026/01/19
校長のつぶやき
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本日の校内研究・講演会は、改めて自分たちの教育観・授業観を見つめ直す機会となりました。
「子どもを主語にする」…いろいろな解釈があるかと思いますが、授業のコントローラーを子どもに委ねるというと、イメージしやすいでしょうか。
昔から学校の授業(塾もそうかもしれませんが…)は、教師が中心になって進行することがほとんどです。
どのような内容をどのよう方法でどのような順序で授業として組み立てるか、…これは教師が担ってきました。
それを、子供たちに委ねてみてはどうかということです。
これは、これからの時代を生き抜いていくうえで必要な力を身に付けさせることになり、有効な学習の在り方と言えます。
もちろん、内容は「何でもあり」ではありません。
各教科の目標があるので、そこを目指していくことは必要かなと思いますが、そこまでのルートを一つにしない、教師が決めるのではなく子どもに委ねるということになるのかなとも思います。
「主体的・対話的で深い学び」「個別最適な学びと協働的な学びの一体化」という言葉が、近年、文部科学省から言われるようになり、そのような授業を目指しているといった傾向も見られます。
しかし、「子どもに委ねる」というように思いきった授業展開をしている学校は、まだ少数だといえます。
授業者・教師に「そんなことをして大丈夫なのだろうか。学ぶべきことがきちんと押さえられるのだろうか。やらない子も出てくるのではないか。」という不安があったり、「自分のイメージしたとおりに授業を進行した方が楽。効率的。」「授業規律をきちんと習得させたい。」といった思いがあったります。
何より、子どもに委ねる「勇気」がもてない、そのような授業を受けたこともしたこともないので「自信」がない…という思いを抱えている教師が多いでしょう。
保護者の皆様にも同様の思いを抱いている方もいらっしゃるかと思います。
現に、今日の講師である島谷先生が教育長として教育改革を推進されていた加賀市でも、同様の思いを抱いている教員や保護者の方がいらっしゃったとのことでした。
しかし、試行錯誤をしながら実践を進めていくうちに、小学校教師だけでなく、中学校教師にも、また、小学校低学年の担任にも、それらの不安が確信へと変わっていったそうです。
そもそも子どもたちは「いろいろなことができるようになりたい、分かるようになりたい。」という希望をもって小学校に入学してくる子が大多数です。
私は、毎回入学式のときに「校長の話」の中で新1年生に「お勉強を楽しみにしている人」と確認をしますが、全員が手を挙げます。
幼稚園や保育園では、その園の保育方針にもよりますが、子どもたちのやりたいことを中心に保育を展開し、その中で様々なこと(言葉や数、絵、音楽、運動、人間関係など)を学んでいるのです。
本校では、校長・教頭・教務が、各学年の個別指導に当たっていますが、その個別指導にくる子たちも、クラス全体の中ではおとなしく過ごしていても、少人数の中ではできるようになりたい、説明をしたい、自分の考えがどうなのか確かめてみたい…と意欲的に取り組んでいます。
しかし、この個別指導にはスタッフの配置数や時間的な余裕から、かなり制約があり、毎回…というわけにはいきません。
子供たちの「分かりたい」「できるようになりたい」「やってみたい」「考えてみたい」といった内発的な動機を学習の出発点とし、毎回ではないにしても、自分たちで学習の進め方を決めていく機会を増やしていくことで、様々な子が自分たちのペースで、時には友達や教師の力を頼って、助け合いながら、主体的に学びに取り組むことができるのではないかと思います。
大事なのは、教師が子どもを信じることができるか…ということかもしれません。
今日、お話をいただいたことを国府津でも実践できないだろうか…と感じています。
島谷先生、貴重なお話、本当にありがとうございました。