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5年生 国語 「読む人を意識して構成を考え 物語を書こう」 ~校内研究・全体会 その1~

公開日
2024/12/11
更新日
2024/12/11

校長室から

12月6日(金)

5年1組における国語の学習の様子です。


この時間は、校内研究【全体会】を兼ねていますので、写真・画像のように、ほとんどすべての教師が5年生の教室に集いました。

ちなみに、令和6年度に全職員が集って授業研究を行う全体会は今回が最終回となります。


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「読む人を意識して構成を考え、物語を書こう」


という全9時間計画の単元ですが、国語科の中でも、比較的苦手意識を感じている子どもが多い

「書くこと」

について、楽しみながら取り組み、達成感や自己効力感が味わえるように…ということを意識した取り組みになっていました。


具体的には、

「もうひとつの物語作家になって、2年生に読んでいこう!」

と、相手を明確に意識するとともに、既存の物語のパロディーなどを確認・共有する過程をとおして、

「自分もやってみたい!」

「書いてみたい!」

という思いを子ども一人一人がもちながら授業に臨んでいました。


そのなかでも、この時間は特に、まずは一人一人が考えた

「物語アイデア」

について意見交流し、物語のあらすじを

「2年生の〇〇さんのために」

よりよく完成させていくというものでしたが、誰もが(全員が)学ぶ意欲に満ちていることが伝わってくる時間でした。


・意見交流のときに友だちの話をじっくりと待つ周りの子どもの姿

・意見交流が効果的になるように心理的安全性を意識したグループ編成

・この時間までの子どもの思考や思いによりそった単元構想

・終始途切れることのない子ども一人一人の学びに向かう姿


参観している多くの教師が、こういったことを感じるとともに、子どもの発言や記されていく学習カード、さらには、表情やしぐさといったものを細かく見取るなかで、子どもの姿から学ぶことが多い時間でした。



<追伸>

私は、今回、一人で物語を書くことに不安を感じている様子のひとりの子とそのグループメンバーとの関係を中心に参観していました。


グループでの意見交換や、教師によるタイミングを見定めた声かけや視覚化・焦点化を図るなどの各種の手立てによって、だんだんと「書けそうかも…」という気持ちが芽生えはじめると、夢中で、あらすじを書き始める姿がみられました。


その後、再度、そこまで書き記した内容について、意見交換をするときには、伏し目がちだった表情が、明るく前向きになるとともに、最後は、身振り手振りを交えながら、堂々と考えを伝えている姿にかわってきました。


こういった「子どもが学びに向かう姿」をめざして、全職員で追究し続けていきたいと感じた時間でした。