【校長のつぶやき】職員室…こんなふうになったらなぁ…(令和5年8月4日・金)
- 公開日
- 2023/08/04
- 更新日
- 2023/08/04
校長のつぶやき
小田原市教育委員会教育総務課主催の「新しい職員室ワークショップ」に参加しました。「新しい学校づくり推進事業」の一環として、「未来の職員室はどうあるべきか?」をテーマに、教職員と高校生、民間企業を交えて開催されたワークショップです。私は、小学校長会を代表して「新しい学校づくり検討委員」となっている縁もあって、参加させてもらいました。
教育総務課から「現在の職員室の現状」等について説明があり、続いて、文房具メーカーの「コクヨ」さんから、新しい職員室の様子についての提案や実際に新しくなっている職員室の事例について紹介がありました。
その後、5〜6人のグループで付箋を貼りながら、「理想の職員室」を出し合いました。グループは全部で5グループ。最後は各グループからの発表です。
企業で流行しつつある自席を設定しない職員室、作業スペースやミーティングスペース、休憩スペースが確保できている職員室、ペーパーレスを基本として整理整頓された職員室(現実の職員室は、紙が多く、一人一人の席も意外と整理されていないことが多いというのが現状)、児童生徒が入りやすくて教職員とコミュニケーションを取りやすい職員室など、様々なアイデアが出されました。実際に実践している学校もあるとのこと…職員の意識の問題も大きいように思います。これまでの慣習から、いかに脱却できるか。
本校でも職員会議はペーパーレスで、パソコンの画面を見ながら行っていますが、まだまだ紙文化が根深いのが学校。収受文書・発出文書のデータでの回議・電子決裁ができるようになれば、もっとすっきりするのになと、個人的には思っています。
職員室の机も、私は担任をしていた時、机上にパソコン以外は置かないようにしていました。若い頃は、机上にかごを置いて、翌日に配布するものやしばらくは見るかもしれないと思う文書を入れていましたが、担任時代の後半は撤去。テストの○付けも終わり次第、片付け。点数等も早めに転記し、すぐに返却することを心掛けていました。プリント類もファイリングをし、引き出しに…。帰宅するときはパソコンも片付けるので、滑走路のようになる自分の机上がいつも自慢(自己満足ですが…)でした。意識次第だと思います。
特に今はデジタル化の時代。職員室の黒板に毎日の予定を書き、いくつかの文書も掲示されていますが、市内でも学校によってはすでにモニターで対応しているところもあるとか…。あこがれです。
高校生も10人ほど参加していましたが、高校生の発想がまた素晴らしい。「先生方の疲れをとるのに、足湯があったらいいですよね。」「『スター○○○ス』のコーヒーが飲める職員室もあると聞きましたが、カフェや購買部のようなものがるといいかも…」「先生がリラックスできるようなベッドを置いておくとか…」「生徒たちが気軽に先生と話ができるような入りやすい職員室がいい」「先生がどこにいるか分からない時があるので、すぐに見つけられるような工夫があるといい」など、高校生たちの教員に対する思いも伺えて、貴重な場でした。
10年後を見据えて、「新しい学校づくり」を検討している小田原市。今日のワークショップで出された意見が少しでも反映できるよう、市教委の皆さん、前向きにご検討をお願いします。
今日の内容は、小田原市のホームページにも掲載するかもしれないとのことでした。興味がおありの方は、しばらくしてから検索してみてください。