校内不祥事防止会議「セクハラ、性犯罪・性暴力を防ぐためにできること」
- 公開日
- 2025/07/23
- 更新日
- 2025/07/23
できごと
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23日(水)午前、校内不祥事防止会議を行いました。
県西教育事務所より教育指導員さんをお迎えし、教頭が中心となって進行します。
6月下旬から7月にかけて報道されている、10人近い小学校教員のグループが児童の盗撮画像を交流サイト(SNS)で共有していたという全国に衝撃を与えた事件を契機に、「セクハラ、性犯罪・性暴力を防ぐためにできること」をテーマとして、校内で話し合いました。
まずは、報道されたニュース映像を全員で視聴。
その上で、
「①教職員のセクハラ、性犯罪・性暴力を防ぐためにできること」
「②校内でセクハラ、性犯罪・性暴力の心配があったらどうする?」
ということを4グループに分かれて考えました。
・児童へ発する言葉や児童との適度な距離感への配慮(例えば、「かわいいね」など容姿を褒めるような言葉を使わない、不必要なボディタッチ・スキンシップをしないなど)、
・複数での児童指導や死角となる場所での指導の回避(1対1での閉ざされた空間での指導を避けるなど)、
・学校の撮影機材の使用(私物のスマホやデジカメで撮影をしないなど)などが出されました。
また、
・誤解を招きそうな言動を同僚に感じたときには、他の同僚や管理職にすぐに相談をする、
・そのような言動が許されない・そのような言動を起こしにくいような雰囲気づくり、
・ストレスをためないような生活環境・職場環境をめざしつつ、ストレス発散法も確立する、
・風通しの良い職場をめざすなどという意見も出されました。
私たち教員はこれらのことを意識して教育活動を行っているということを、児童や保護者にも知ってもらうことも有効なのではないかという意見も出されました。
夏休み前にも市教委より通達があり、
「教室の廊下側のドアの窓ガラスにポスターなどを貼ってしまって、常に中が見えないという状況になっていないかを確認」
「教科準備室内も棚などで死角になっているところはないかを確認」
「教室内に不必要な段ボールがそのままになっていてカメラを隠すことができるなどということがないよう、整理整頓:特に更衣室やトイレなど」
を全職員で共通理解をしたところでもあります。
これらのことをどんなに意識していても、今回のような事件は起きてしまうかもしれません。
実際、盗撮に使ったカメラは学校の備品であり、容疑者として逮捕された教員たちも、明るく子供たちから慕われていた者もいたとのこと…
同僚も、「まさか」と思ったようです。
事件の舞台となってしまった子供たちや保護者の方々の恐怖心や学校・教員に対する不信感は筆舌に尽くしがたいほどひどいものだといえるでしょう。
グループ協議後、教育指導員さんから「セクハラ、性犯罪・性被害の根絶に向けて~子供たちが安心して生活できる学校を~」という内容で指導講話をいただきました。
教職員による性暴力の影響としてどんなことがあげられるか、教職員の性暴力を根絶するために何をすべきか、グループ協議で出されたことを踏まえていただきながら、ご講話いただきました。
他人事ではなく自分事として、一人一人の意識を高めつつ、「すべての児童が、教職員が、保護者が、安心して笑顔で生活できるような学校をめざしていきたい」と決意を新たにしたところです。