学校日記

教育講演会「自分も相手も心を満たす関わり方」

公開日
2025/08/21
更新日
2025/08/21

できごと

21日(木)の午後は、教育講演会です。

小田原市と足柄下郡三町の幼小中の教職員を対象とし、小田原市民ホール(三の丸ホール)に直接出向いて参加する教職員と、オンラインで参加する教職員とに分かれます。

(本校のオンライン組は、研修室をはじめ、職員室・事務室・校長室で参加。写真は、研修室の講演前の様子です。講演中の写真・動画はアップできないので…)


テーマは、「今日から使える!教職員のためのコミュニケーション術 ~自分も相手も心を満たす関わり方~」、講師は岡山コミュニケーション研修講演企画代表の稲田尚久先生です。

コミュニケーションで大切なことは、「聴くこと」と「共感すること」だそうです。


心に必要な「栄養」はストローク(ここでいう「ストローク」とは、他者とのコミュニケーションから得られる精神的な刺激やメッセージ)。

その「ストローク」を3つに分けてお話がありました。

①肯定的(プラス)ストローク…相手は心地よいと感じる働きかけ(感謝、ねぎらう、勇気づける、励ます、共感、ほめる、賛成する、笑顔で挨拶…など)

②否定的(マイナス)ストローク…相手が不快と感じやすいが、時には必要な働きかけ(諭す、注意する、反対する、叱る…など)

③ディスカウント…人として軽視された、尊重されていないと感じさせてしまう値引き行為(拒否、否定、無視、無関心、陰口、話を聞かない…など)

否定的(マイナス)ストロークも時には必要な働きかけですが、これが成立するには、「一方的に怒ったり否定したり(怒られたり否定されたり)せず、相手(自分)の話を聴く(聴いてくれる)」といった信頼関係のような関係が大切です。


「共感」とは、「気持ちを受け止め(『受け入れ』ではなく)、理解すること(主観で判断しない)」

自分の正しさが人間関係をギクシャクさせることにつながりやすいそうです。

例えば、「~べき」「~ねば」「~はず」「常識」「普通」「当然」といった「自分の正しさ」にとらわれ過ぎていると、相手を受け止めることがしにくくなり、「聴く」こともおろそかになり、自分の思いを押し付けがちになります。

人が短所や欠点に注目しやすいのは、脳が、本来、ネガティブ思考だからだそうです。

これは危険察知のため、本能的なもののようです。

そして、脳は一つのことに集中すると、他のことは認識できにくくなります。

心にゆとりをもって、広い視野で物事を捉えたり、相手の話を聴いたりできるといいかもしれません。

その捉え方を変換する「リフレーミング」(物事を異なる枠組みでとらえ直す)が有効だという話もありました。

例えば、「うるさい」→「明るい」「活発」「元気がいい」

「いいかげん」→「細かいことを気にしない」「おおらか」「心が広い」…などです。


私たち教職員も、本日の講演でいただいたお話を生かして子供たちに関われると、「いい関係」が築けそうです。

授業中の発言や話合い活動だけでなく、日頃の接し方、児童指導の際にも生かすことができるコミュニケーション術を学びました。