5年生 社会科 「水産業のさかんな地域」
- 公開日
- 2023/09/13
- 更新日
- 2023/09/13
5年
5年生の授業の様子です。
事前に一人一人が調べたことを全員で確認し合いながら、より深めていく時間です。
「日本で魚がとれる場所はどこだろう」
まずは、都道府県のベスト3と併せて、漁港のベスト3が銚子港(千葉県)、釧路港(北海道)、焼津港(静岡県)が共有されています。
T(教師)「何でたくさんとれるの?」
C(子ども)「海に面しているから」
C「それだけなら日本海側だって全部とれるんじゃないの」
C「潮の流れが関係しているんじゃないの」
的を射たようなつぶやきが交わされています。
親潮(寒流)と黒潮(暖流)に着目している発言です。
T「どこかにある?」
社会科で大事にしたい「根拠」や「資料」を求める教師からの投げかけを受けた子どもたちは、夢中で、根拠を探そうとしています。
「これでしょ、これでしょ、絶対これ、教科書85(ページ)」
「資料集の47(ページ)じゃねえ」
「えっ、どこどこ」
教科書や資料集を活用する(読む)必然性を感じますし、何より、周りの友達と自然とかかわりあっている姿があります。
T「じゃあ、何で潮の流れが関係しているの?」
その後も、子どもたちは、「潮目(しおめ)」「プランクトン」…最後には「大陸だな」といったキーワードを共有しながら、学びを深めていました。
子どもたちの “思考の流れ”や“気付きのペース”を大事にしている授業でした。
<追伸1>
事前に教師が集めたノートには赤ペン(朱書き)でコメントが書いてありました。
これにより、子どもは自分の考えに自信をもつとともに、教師は子どもの考えを把握して授業に臨んでいました。
実際に、「大陸だな」というキーワードがなかなか全体の場には出てこなかったのですが、
T「潮目以外の理由について、〇〇さんが書いてあったから教えてもらっていい?」
という声かけと、それを受けた子どもの発表により、新たなキーワードを共有することができていました。
日常の授業でここまでの準備をして臨んでいることにうなっていました。
<追伸2>
写真のように、この学級には“教卓”が黒板の前には置いていません。これにより、子どもが黒板の前で説明することや、黒板に直接考えを書いていくような活動がしやすいようです。
手段のひとつではありますが、「授業を子どもたちと教師と一緒につくっている」ようでいいなあ…と感じました。