【5年】いじめ予防教室
- 公開日
- 2025/07/07
- 更新日
- 2025/07/07
できごと
+5
小田原市の事業の一環として、今年度、小学5年生を対象に「いじめ予防教室」を実施しています。
7日(月)、本校の5年生も、弁護士さんを講師としてお招きし、みんなで「いじめ」について考えました。
2校時目に2組、3校時目に1組、4校時目に3組が実施。
まず最初に「弁護士」という仕事について…弁護士バッジを見せていただきました。
ヒマワリと天秤をモチーフにした弁護士バッジから、公正・平等の立場から、みんなが明るく生きていけるように、みんなの権利を守る仕事が弁護士の仕事だというお話がありました。
その守られる権利には、「自由」「安心」「自信」があるということも教えていただきました。
そして、実際にあった事例をもとに、「強いいじめ」「弱いいじめ」「いじめではない」のどれに当てはまるかをグループで考えます。
事例は…
①Aからバカなどの悪口を言われて腹が立ち、うそのラブレターを送り、数名でAをおちょくった。
②「バカ」や「死ね」とAの教科書に落書きした。
③同級生がAの写っている写真に画びょうを刺す。Aも同級生の写っている写真に画びょうを刺し返した。
この3つの事例に出てくるAはいずれも同じ子です。
それぞれを「強いいじめ」「弱いいじめ」「いじめではない」に分類。
グループによって、また、クラスによっても、どれに当てはまるか意見が分かれました。
弁護士さんがおっしゃるには、どれが正解というのがあるわけではなく、同じ事例でも人によって感じ方が異なるということを分かってほしいとのことでした。
さらに、Aの机の上にマーガリンが塗られたり、いすの上に画びょうが置かれたり、チョークの粉をかけられたり…ということが起き、ついにAは自ら命を絶ってしまいます。
なぜAは命を絶ってしまったのか…遺書がなかったので、本当の理由はわかりませんが、みんなでその理由を想像してみました。
ここでもいろいろな考えが出されました。
弁護士さんは、人の心の中にはコップがあって、嫌なことやストレス・悩みがたまると水が溜まっていき、コップがいっぱいになるとあふれてしまう=それ以上受け止められるなくなってしまい、いじめが深刻化していくのでは…と考えられるというお話をされていました。
また、1対1では、ふざけ合っている状態かもしれないが、加害側が複数になっていくといじめになっていく、一方、被害側にも仲間がいると心強くなるというお話もありました。
相談する相手、味方になってくれる仲間がいるといいですね。
最後に、「今、いじめている人へ」「いじめられている人へ」「周りのみなさんへ」のメッセージが書かれているカードをみんなで読みました。
今日の授業から、一人一人いろいろな思いを感じ取っていたようです。
みんなの権利が守られるような生活が送れることを祈っています。