【校長のつぶやき】卒業式 校長式辞(令和7年3月21日・金)
- 公開日
- 2025/03/22
- 更新日
- 2025/03/22
校長のつぶやき
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
本日は、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜りましたことに、高い所からではございますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。
さて、卒業生の皆さんが、これから中学、高校、そして、大人になっていく中で、一つ大切にしてほしいことがあります。
それは、「何をすべきか」を考えることです。
皆さんは、メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手を知っていると思います。
ピッチャー・ホームランバッターの二刀流で有名ですが、昨年は、これまでどの野球選手も達成していなかった50本塁打と50盗塁…いわゆる50・50を達成しました。
彼は、ただの野球の才能に恵まれた選手ではありません。
努力と計画を重ね、自分が目指すゴールに向かって着実に進んできたからこそ、今の成功があるのです。
大谷選手の成功の背後には、日々の小さな努力と明確な目標設定があります。
その目標を達成するために「何をすべきか」を常に考え、行動し続けた結果として、今のような素晴らしい結果が生まれたのです。
ここで一つ、役立つ考え方を紹介します。
それは、大谷選手が高校生の時に取り組んだ「マンダラチャート」という方法です。
大谷選手は、高校時代、プロ野球8球団からドラフト1位の指名を受けるという目標を立て、この真ん中にそれを書きました。
そして、そのために必要なことを周りに8つ書いています。
例えば、変化球、コントロール、体づくり、メンタルや人間性、運というものを周りに書いています。
次に、その8つそれぞれを達成するためにやるべきこととして、それぞれ周りに8つ書いています。
例えば、メンタルを鍛えるために、雰囲気に流されない、仲間を思いやる心、波をつくらないとか…。
人間性を磨くために、感謝や思いやりの気持ちをもつ、礼儀を大事にする、信頼される人間になるとか…。
運をよくするためには、挨拶をする、ごみ拾いをする、道具を大切にするなどが書かれています。
大谷選手も、毎日、何をすべきかを細かく考え、計画を立てて行動し続けています。
皆さんも同じように、目の前にある一歩一歩を大切にして、何をすべきかをしっかりと考えて進んでいけば、きっと大きな成果を得ることができるでしょう。
そして、目標を達成するために最も大事なことは、途中で諦めずに続けることです。
時にはうまくいかないことや、壁にぶつかることもあるでしょう。
そんな時は、大谷選手のように「どんな困難でも挑戦し続ける姿勢」を持ち続けることが大切です。
皆さんは、この真ん中にどんな目標を書きますか?
将来の夢がある人は、それをスタートにしてもいいでしょう。
まだ将来の夢がないという人は、とりあえず、こういう中学生になりたいということを書いてみてもいいかもしれません。
目標を書いたら、それを達成するために何をすべきかを考えます。
皆さんがこれから進む道には、多くの選択肢と挑戦が待っています。
その中で、自分が「何をすべきか」をしっかりと考え、目標をもって進んでいってください。
大谷選手のように、どんな困難があっても、簡単に諦めることなく、前向きに努力し続けることが、素晴らしい人生を築くための鍵です。
さて、保護者の皆様、お子様のご卒業、おめでとうございます。
年明けには、ご心配をおかけすることも多々あったかと思いますが、今日のこの晴れの姿に感無量のものがあろうかと思います。
これまで、本校の教育活動にご理解とご協力をいただきましたことをこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。
これからも子供たちを温かい目で見守っていただきますようお願いいたします。
最後に、卒業生の皆さんが、自分の夢に向かって何をすべきかを考えながら行動していくことで、どんな困難も乗り越え、素晴らしい世界を手に入れるような生き方を追究し続けていくことを期待して、校長の言葉をいたします。
令和7年3月21日
小田原市立国府津小学校 浜口 勝己