【校長のつぶやき】教育実習、3週目(令和6年5月29日・水)
- 公開日
- 2024/05/29
- 更新日
- 2024/05/29
校長のつぶやき
教育実習も気付けば3週目。来週末で終わります。今日は、実習生が授業を行っている姿を少しずつですが、拝見しました。3校時目の算数と4校時目の道徳です。4校時目の道徳は、1時間分の指導案がしっかり書かれた授業でした。(ただ4校時目の途中には検食があるので、途中で退室させてもらいました。)
教育実習が始まったころは緊張気味な印象でしたが、学級の雰囲気にもすっかり溶け込んで、児童ともいい関係を築けているということが、見ればすぐ分かります。何より笑顔で授業ができることが素晴らしいです。教師の誰もが笑顔で授業をしているわけではありません。笑顔で授業をしているからいい教師だというわけでもありません。でも、笑顔は子供たちに安心感を与え、授業中の雰囲気を明るくします。そのような雰囲気が分からないことを「分からない」と言える環境をつくり出し、発言もしやすくなりがちです。児童は正直なので、つまらない授業の時は表情には笑顔はなく、沈黙しがちです。実習生の授業は、前者です。
発言する子が多い授業がいい授業とは言えません。発言が少なくても、時間内に一生懸命考えている子はいます。私も、自分が子供の時、自分から進んで発言するなんてことはしない子でした(今でも自分から手を挙げて発言するのは苦手ですが…)。そういう子もいていいんだという前提で授業を見たとき、発言するかしないか別にして、児童は、先生の問いに一生懸命答えようとしていることもうかがえます。
また、教育実習では、どの大学の実習でも、毎日「実習ノート(実習記録・実習日誌)」を書きます。実習生が毎日1ページほど書き、指導教官はその記録に毎日コメントを書くというのが一般的です。それらの記述を、私も毎日読ませてもらっていますが、実習生は、授業参観を通して、実に多くのことを吸収しています。常に謙虚な姿勢で、自身の授業実践に生かそうという思いが記述からうかがえます。実際に授業の事前準備も熱心に行っています。このような姿勢をもっている方は、いわゆる授業力も着実に高めていくことでしょう。楽しみですね。
残りの実習期間、吸収できるものはとことん吸収して、やれることはとことんやってみて、児童とのいい思い出がたくさんできるような実習になることを期待しています。