学校日記

【校長のつぶやき】通知表をどうとらえるか(令和6年10月11日・金)

公開日
2024/10/11
更新日
2024/10/11

校長のつぶやき

本日、前期最終日ということで、通知表が手渡されました。

◎、○、△の記号をどのようにとらえているでしょうか?

◎や△の数を数えて、一喜一憂している子もいるかもしれません。

朝、昇降口が開くまで外で待っている子たちと話していると、通知表をもらうことを「楽しみ」と言っている子もいれば、「嫌だな」と言っている子もいます。

「嫌だ」というこの話を聞いていると、やはり国語や算数などで△が付きそうだからという理由を挙げる子が何人かいました。

確かに、学習に自信がない子にとっては、通知表は憂鬱なものかもしれません。


そこで、今日は、私の小学校時代の通知表を一部公開しながら朝会で話をしました。

今からおよそ50年前、私が小学校生活を送っていた藤沢市は3学期制で、評価も3段階でした。

観点別の△に当たる評価には、なんと×が付きます。

教科全体の評価に当たるいわゆる「評定」の△に当たる評価は「努力してほしい」の欄に○が付きます。

私は、観点別でも×が、そして教科全体でも「努力してほしい」が付いたことがあります。

問題は、そのような評価が付いたときにどうするかです。

小学校時代の私は、3・4年生ごろになって、やっと「×が付いたら頑張らなくちゃ!」と思うようになりました。

頑張って、成績が上がったこともあります。

頑張ってもなかなか変わらないものもあります。

結局、1年間(3学期間)、×のままというものもありました。

私は、その後、中学校に進学し、成績がだいぶ変わったものもあれば、少しだけしか変わらないという教科もありました。

でも、努力は多かれ少なかれ報われたように感じています。


△が付いたからと言って、そして、△が続いたからと言って、「自分はダメだ」なんて決めつけないでほしい。

△から脱出するんだ、そのためにはどうしたらいいか…ということを追究してほしい。

なかなか変わらないときは、学習方法を変えてみるか、わからないところまでさかのぼって、自分のペースで取り組めるような学習環境をつくるか…。

そんなメッセージを送ったつもりですが、感じ取ってくれたでしょうか?


まぁ、通知表の成績だけがすべてではないという気もしていますが…。

仮に△のままでも、その人の人柄次第で、素敵な人生を送れることもあると思います。

少なくとも△があったことで、自分を否定したり、自信をなくしたり…というようなことがないようなフォローをお願いします。