学校日記

【校長のつぶやき】明日は運動会…子供たちが輝く姿を見つけてみてください(令和7年10月17日・金)

公開日
2025/10/17
更新日
2025/10/17

校長のつぶやき

いよいよ明日は運動会。

今年度は、「開校140周年記念運動会」と銘打って、子供たちの思いを多く取り入れた運動会となりました。

見どころは、プログラムに記載したとおりです。


今朝、ある3年生が、「今年は、障害物競走があって良かった。もし80m走だけだったら最悪。私、足、遅いし…。それをみんなに見られるんだよ。障害物競走があって、本当に良かった。練習のときは2位だったんだ。」と話してくれました。

自分で出たい種目を選択できることのメリットと言えます。

運動会で活躍できる子は、もちろん、思う存分、力を発揮して、いろいろな場で輝いてほしいです。

運動があまり得意でない、好きでないという子にとっては、運動会は憂鬱なものかもしれません。

自分が苦手なところをたくさんの人に見られるから…。

でも、そのような子たちも楽しめるような運動会になってほしいという思いから、今年度は、子供たちの思いをなるべく取り入れることにしました。

「体育」の授業にも言えることですが、運動が得意な子はそれぞれの種目で技能を磨いてほしいですし、運動に苦手意識をもっている子には、「生涯スポーツ」の視点からも、とにかく体を動かす楽しさを味わってほしいです。

「順位をつけることを避ける運動会が増えた」ということをよく聞きますが、私は、順位をつけることを否定する必要はないと思っています。

スポーツの順位は励みになったり、刺激になったり、目標になったりするからです。

ただ、順位だけにこだわるのではなく、どれだけ努力したか、その努力の結果どれだけ自分自身が上達したか、団体種目であれば、どんな作戦を立てたか、その作戦の結果チーム力がどれだけアップしたか…ということにも注目してほしいと思います。

リレーのようなチーム種目だと、「自分のせいで負けた」など責められるかも…という心配・不安を抱くこともあるでしょう。

それがスポーツ嫌いにつながることもあります。

でも、そのようなときにチームの仲間がどのように関わるかで得られるものも変わります。

「能力の違いやミスを責めない」…「ドンマイ」の精神で励まし、前を向いてともに次のことを考える。

運動会でも、このような機会が得られるといいなと思っています。

そのような集団・仲間を育てていきたいです。


5年生のあるクラスのお便りにダンスの認定証のことが掲載されていました。

なかなか受からずに涙したり、検定に関連したトラブルもあったりしたそうです。

そんな中、友達が検定に受かると自分のことのように喜ぶ子がたくさんいて、担任が「すごいねぇ」と感心していたところ、「一緒に頑張ってきたんだから当然!」という答えが返ってきたとか…。

担任は、仲間の成功を喜ぶことを「当然」「当たり前」と言えることに、感動したそうです。

素敵ですね。


2年生のあるクラスのお便りには、「デカパンリレー」のことが掲載されていました。

子供たちの話合いで、「デカパンリレー」をやりたいと決まったそうですが、そのペアをどう決めるか、教師側からある程度の縛りを決めた方がよいか、担任は悩んでいたそうです。

男女ペアになっても、男女別のペアになっても、あるいはその両方になっても、どれになってもいいように考え、あとは子供たちに任せてみることにしました。

1年生のときの「だるま運びリレー」と違って、「肩や腰など体がくっつく子もある」「誰も嫌な思いをしないペア決めをしてほしい」という話をしてから、各色で話し合いをしてもらったところ、どの色も男女ペアに決まったそうです。1番の理由は「走りやすさ」を考えて背の高さをそろえた方がいい、次の理由は「男女で走る力(速さ)が違う、同性の方が走りやすい」ということだそうです。

2年生も、「自分たちが楽しめるためにどうしたらいいか」を立派に自分たちで話し合うことができたそうです。

こういう過程(プロセス)が、子供たちを育てることにつながると思います。


本日、下校時に1年生が「先生から運動会のお守りをもらった。」とうれしそうに見せてくれました。よく見ると、子供たち一人一人の頑張りを文で書いてあるお守りでした。

大事そうに持って帰る子供たちの姿を見て、子供たちの頑張りを認めることの大切さを改めて感じたところです。


準備後、職員には「それぞれ係の仕事で忙しいとは思うが、子供たちの頑張りをしっかりと見取って、運動会後にぜひほめてあげてほしい。」という話をしました。

保護者の皆様におかれましても、ここまでの背景・過程を踏まえつつ、子供たちの頑張りをぜひ見つけていただきたいと思います。

明日、たくさんのご声援をお待ちしております。