学校日記

【校長のつぶやき】国府津地区「防災学習会」に参加して…(令和7年8月28日・木)

公開日
2025/08/28
更新日
2025/08/28

校長のつぶやき

本日、18時より国府津学習館にて、国府津地区まちづくり推進委員会の主催で、国府津地区「防災学習会」が開催されました。

講師は、小田原市防災対策課の専門監です。

①小田原地震について ②津波・高潮について ③洪水・土砂災害について

と3つの視点を国府津地区の状況に特化してお話をいただきました。


地震には、海溝型地震と活断層型地震があるそうです。

相模湾から房総半島沖にかけてのプレート境界付近で、地震が起きやすくなっています。

また、国府津-松田断層もすぐそばにあります。

神奈川県西部地震が起きると国府津は震度6弱~6強、大正型関東地震が起きると国府津は震度7くらいの揺れが想定されるそうです。

国府津小学校入り口付近も100~200戸の家屋が全壊するという想定もあるそうです。

大地震の際は、公助(自治体などによる支援)の機能は制限され、自助(自分自身で身を守る取組や行動)・共助(地域やコミュニティが協力して助け合うこと)の重要性が高まるそうです。


津波について、小田原沿岸が津波到達時間が非常に早く、相模トラフ沿いの最大クラスの地震を想定すると、地震後1~3分で高さ11.9mの津波が来るとのこと。

小田原は相模トラフから40kmと近い位置にあり、すいしんは沿岸部から急激に深くなるため、巨大な津波はないが、到達時間は速いとのことでした。

ハザードマップによると、海岸沿いの防潮扉が開いている状況で、国府津2区・3区・4区・5区あたりに来る津波は2mほど…これは防潮堤や西湘バイパスがあるため2mほどに抑えられるそうです。

さらに、森戸川を遡上してくることも考えられ、国府津6区・7区も注意が必要。

避難する時間がない場合、2m以上の垂直避難(2階以上に逃げる)が有効。

国府津地区は、高潮・高波にも注意が必要とのことでした。

910hPa(ヘクトパスカル)の台風や低気圧が通るとき、しかも満潮時は要注意!


洪水については、森戸川の氾濫の可能性について触れられました。

1~3mの浸水の可能性があるそうです。

平成14年には国府津8区・15区、平成19年には国府津10区が、台風の影響でがけ崩れなどの被害にあったこともあるそうです。


最後に、国府津地区の現状に合った「地区防災計画」の作成を勧められました。

小田原市からの指示で作成するのではなく、地域主体で自ら作ることが有効とのこと。

もし作成する場合はお手伝いはしていただけるとのことでした。


先日のカムチャッカ沖地震の影響で発表された津波警報も話題に上がりました。

連合自治会すべてに避難をすすめるのではなく、海岸沿いの単位自治会に避難を進めるのもありではないかということが、市でも検討されているそうです。

国府津中学校の校長も出席していたので、帰り際、先日の津波警報がもし課業中に発表されたら…ということを話題にしました。

(あの日、中学校では午前中、学習会を開いていたそうで、保護者の方に引き取りをお願いしたそうです。)

現状では、やはり警報が解除されるまでは、学校から一斉に引き取りをお願いするのは難しいかなという話になりましたが、今日、市の方で単位自治会での避難を考えているという話もあったことから、対応については変わるかもしれません。

めったにあることではありませんが、万が一のために、常に危機管理として意識しておきたいと、改めて感じながら帰ってきました。