4年1組にかかわる皆さんは特によくわかる話 〜担任のつぶやき〜
- 公開日
- 2023/07/04
- 更新日
- 2023/07/04
4年
「先生、目、赤いですけど大丈夫ですか。」
学級キャラクターが決まる直前にある子に声をかけられました。
「ああ、これは大丈夫。感動しただけだから。」
と答えました。
何があったか紹介します。
(文面だと伝わりにくいですが…)
この学級キャラクターを一つに決めるにあたって
「自由に立ち歩いて話し合っていいですよ。」
という話をして、少し時間を取りました。
様子を見ていると、話し合っている子が多かったですが、仲のいい友だちと話して終わりという子が多かったです。
そこで決められた時間が経った後、子ども達に聞きました。
「今、何人の人と相談することができましたか?」
答えてもらうと1番多い子で7人でした。
「分かっていると思いますが、このクラスは7人プラス自分1人で8人ではないですよね。
“自由に立ち歩いて話し合っていいです。”というのは仲の良い人とだけと話し合ってくださいという意味ではないことは分かっているよね。
“自分にとってもクラスのみんなにとっても、よくなるために自由に工夫してください。”
“誰一人見捨てずに、みんなが納得いくものを見つける。何かをしながら大人になるための勉強をする。そんな時間にしてほしい。”
という気持ちで先生は言っています。
もう1回時間を取ろうと思います。工夫できる人はやってごらん。」
という話をしました。
2回目の話し合いは、明らかに関わり方が違っていました。
感動しました。
自由な中で(一度、私から仕切り直しは受けていますが)、関わる人を決めて、自分を出したり、自分を受け入れられたり、それによって感謝されたりする経験というのは本当に尊いものだと思っています。
また、そうした誰一人見捨てないでクラス全体に意識を向けて動くという雰囲気を自分達で作れたというのは自信をもってよいことなのではないかなと思います。もちろん、まだまだ単発の出来事ですが、それが少しずつ増えて、そのような雰囲気(学級の文化)を自分達で作ってほしいと思っていますし、1組のみんなならできるのではないかと思っています。
<校長からの補足>
この場面をみていた4年1組にかかわった大人の誰もが同じ感想を抱いたようです。自分なりに考えて、自ら行動していくということに、未来につながる価値があるのかもしれないなあ…とこの話をきいたときに感じました。