【校長のつぶやき】ドッジボール大会を通して(令和6年12月17日・火)
- 公開日
- 2024/12/17
- 更新日
- 2024/12/17
校長のつぶやき
+3
運動委員会主催のドッジボール大会が、低・中・高学年別に3日間行われました。
今日は最終日…高学年の日です。
中休みはPTA運営委員会があったため、見に行けませんでしたが、昼休みの2試合を観戦させてもらいました。
本校のドッジボール大会は熱いです!
試合に負けて、あまりの悔しさに泣く子も続出するくらい…。
それだけ、クラス一丸となってこの大会、この試合に臨んでいるということの証でしょうか?
昼休み第1試合は、5年2組vs6年1組。
私が駆けつけてまず目にしたのは、6年1組の熱い円陣です。
多くのクラスが、試合前に円陣を組んで、気合を入れ、団結力を高めようとしますが、6年1組の円陣は特に熱かった!
キャプテンが中心になって、大きな声を出し、みんなを奮い立たせ、みんなもそれに大きな声で答えます。
用事があったからか、遅れてきた子がいました。
遅れてきたことを責めるわけではなく、その子の名前を呼んで、みんなの歓迎の拍手とともに、円陣の輪に加えます。
うまく言葉で言えませんが、その雰囲気がすごくいい!(「写真を撮っておけばよかった!」と後悔)
そして、試合開始。
5年生も臆することなく、6年生に食らいつきます。
お互い、ボールを捕ったり、当てたり、よけたり…なかなかのいい勝負でしたが、やはり学年が上の6年生の勝利。
5年生もよく頑張りました。
そして、決勝です。
6年1組vs6年2組。
実は、今朝、6年2組の男子たちが「校長先生、僕たちは準優勝を目指します!」などと言っているので、「優勝を目指すんじゃないの?」と返すと、「6年1組は、ドッジボールの強い子が多いからかなわないよ。」と何人かの名前を挙げています。
「やってみなきゃ、分かんないよ。最初からそんなこと言ってないで!」と返しておきました。
試合が始まれば、6年2組も決してあきらめてはいません。
2組の子が言っていたように1組のキャプテンの投げるボールは速くて強い!
前評判が高いだけに、1組はキャプテン以外の子も強いボールを投げてきます。
2組だって負けてはいません。同じように強いボールを投げています。
お互い、それらのボールを捕るたびに、周囲から「オー」と歓声が上がります。
内野と外野でパスを回しながらチャンスをうかがう場面もありました。
誰かが当たるたびにも、歓声が上がります。
決勝にふさわしい「いい勝負」です。
結果は、なんと1人差で6年2組の勝利でした。
朝は、弱気なことを言っていた2組も、あきらめずくらいついていくことで見事に優勝することができました。
それだけでも素晴らしいことですが、表彰後の2組の態度も素晴らしかった。
悔し涙を流している1組の子たちの思いを気遣いながら、喜びたい気持ちを抑えている様子が感じられるのです。
2組の担任もそれは感じているようでした。
悔しい思いをした1組の子たちも素晴らしかった。
悔しい気持ちを何かにぶつけたいという思いもあったことでしょう。
しかし、誰かのせいにすることはなく、これは、1組の担任から聞いた話ですが、教室に戻った後、キャプテンたちに感想を言ってもらうと、「負けたことは悔しいけど、みんなでこれまで力を合わせ、ドッジボールに打ち込めたことが楽しく、いい思い出になった。」といったようなことを話していたとのこと。
試合が始まる前の円陣といい、終わった後の振り返りといい、素晴らしいです。
実は、前日の中学年の決勝戦で、やはり負けて悔し涙を流し続ける4年生の子のそばに寄り添い、励ましの声をかける6年生の子たちの姿がありました。
もちろん、4年生同士でも励ましの言葉をかけ合う微笑ましい姿も見られました。
ドッジボール大会を通して、単なる勝ち負けだけでなく、仲間と力を合わせて何かを成し遂げることの心地よさ、仲間や周囲の子たちの気持ちをおもんばかる優しさ、あきらめずに粘り強く取り組むのことの大切さ…いろいろなことを学んだことでしょう。
一生懸命取り組んだからこそ、味わえるものかもしれません。
そして、「これらの6年生の姿や思いは、後輩たちにもしっかりと受け継がれていくんだ。」ということも実感しています。
6年生の素晴らしい姿を6年生の担任たちと共有しましたが、もっともっと多くの方にも伝えたいと思い、久しぶりにつぶやきました。