【校長のつぶやき】自分たちで考える(令和5年9月29日・金)
- 公開日
- 2023/09/29
- 更新日
- 2023/09/29
校長のつぶやき
本日、6校時目にいろいろな教室の様子を見て回っていたら、5年1組が「学級活動」として話し合いをしていました。ダンスマネージャーの4人が前に出て、「運動会のダンスを、達成できるにはどうしたらよいか」を学級の問題として扱っていました。最初の方を少し見させてもらった後、本日6校時まで授業があった3〜6年生の各クラスの様子を一通り見て、また5年1組に戻り最後の方もじっくり見させてもらいました。
担任の話では、ダンスマネージャーの方から、今の状況をもっといい方向に何とかしたいという訴えがあって、この時間を設定したとのこと。
黒板に書かれていることを見てみると、「協力」「楽しく」「絆」「全力」「勝利」「友情」などのキーワードとともに、ダンスの練習をどのようにしていったらよいかという意見が出ていたようです。
そして、ダンスレベルの指標を決めて、「レベル合格証」というものをつくることになったようです。途中、ダンスマネージャーがみんなの意見を取り入れようと、司会として全体に呼びかけている様子もうかがえました。子供たちの話を聞いていると、みんなもうだいたいは踊れるとのこと、さらにレベルを上げるにはどうしたらいいかという意識で話し合っています。
ダンスマネージャーの強い意気込みを感じます。ダンスマネージャーだけが熱くて、みんなが冷めているといった感じではなく、話し合いに参加している全員がより良いものしようという熱意をもっていることを感じさせられました。練習が「嫌々やらされる」といったものにならないよう、楽しさや友達との協力・絆なども意識されています。
担任は前面に出ることなく、「子供たちを信頼して任せている」という姿勢でした。
学校教育目標の「向上心、美しい心、強い心と体」を具現化した話し合いだなと思って見ていました。今年度の重点目標でもある「子供の主体性」も存分に表れていて、感心させられました。
5年1組の担任は高学年ダンスの担当でもあります。6年のダンス担当と共に、以前、校長室に相談に来たことがありました。ダンスマネージャーの子たちが、自分たちの踊りを見本として動画に撮ったので、それを5・6年生のみんなが家でも見て練習できるように「classroom」にあげることはできないだろうかという相談です。
心配なのは、各家庭の端末からも見られるので、勝手にダウンロードし、SNSなどに拡散されてしまわないかということ。「教員が見本で踊った動画を『classroom』にあげるのは簡単だけど、ダンスマネージャーたちの『自分たちの力で』という思いを大事にしてあげたい」と、2人のダンス担当の思いが強く感じられました。そこで、小田原市のICT環境を担当している業者に相談し、ダウンロードができない方法を教えていただくとともに、ダンスマネージャーの保護者の方の了承も得て、実現へと動いていました。
2人のダンス担当は、本校が初任校という若手ですが、その熱意には、本当に感心させられます。6年の担当教員は、「運動会という学校行事で、子供が育つということをすごく実感します。」とも言っていました。
教員も、子供たちも本当に素晴らしいです。