学校日記

【校長のつぶやき】運動会に向けて…(令和5年9月5日・火)

公開日
2023/09/05
更新日
2023/09/05

校長のつぶやき

 9月に入り、運動会に向けて、いろいろなことが動き始めています。

 運動委員会からは、「運動会のスローガン」と「運動会当日まで盛り上げる方法」の2点について、各クラスで話し合ってほしいという提案がありました。
 今年度の本校の教育の重点の一つとして、「子どもの主体性」を育てるということをグランドデザインに掲げました。運動会という行事は、そのような力を育てるいい機会です。自分たちで考えたことをもとに、行事を作り、盛り上げることで、達成感や成就感が得られ、自信や自己肯定感、自己有用感などにもつながっていくのではないかと思います。そして、それらの経験がさらに「他の活動も自分たちの力で…」というように主体性も高まっていくのではないかと考えています。
 今回の運動委員会の提案は、その第1歩と言えるのではないでしょうか?その提案の「スローガンについて考えてほしい」という中に、「インクルーシブ教育の視点が入るといいですね。」という言葉が入っていました。これは、夏の「校内インクルーシブ教育研修」や「小中連携児童生徒指導研修会」で、職員が学んできた成果の表れではないかと思っています。本校の職員、本当に素敵です!
 本日、早速、話し合っている学級がありました。

 今年度の運動会に関して「主体性」という点でもう一つ。学年の発達段階にもよりますが、団体種目の内容やダンスの振り付けなどを自分たちで考えたり、仲間に伝授したりというような活動も取り入れつつあります。
 5・6年生では、ダンスリーダーを数人で結成し、曲に合わせた振り付けを自分たちで考えたいと頑張っているそうです。担任の話では、当初、ある程度、教員で考え、一部のパートを自分たちで考えてもらおうとしたようですが、ダンスリーダーの子たちが「自分たちで全部考えたい」と自ら意思表明をしたとか…。担任からは、「ダンスの得意な子だけでなく、誰もが踊れるような振り付けを考えてほしい。」と注文を付けたそうです。もちろん、同じフレーズの所でも、高度な振り付けと簡単な振り付けが共存して、選択できるようになるのもあり。このような「苦手な子も含めて、誰もが」という発想も夏の研修から得たことです。手前味噌ですが、改めて、本校の職員の吸収力は素晴らしいです。
 そして、自分たちで考えさせてほしいと訴える子たち。この子たちのエネルギー、パワーも大変すばらしいです。今日、そのダンスリーダーの子に会ったので、「先生に聞いたけど、自分たちで考えるんだって!すごいね。」と声をかけると、「でも、校長先生、終わるかどうか、心配なんです。」とのこと。「運動会までまだ1か月あるじゃん。」と言うと、「校長先生、みんなに伝えて練習もしなくてはいけないから、1か月はないんですよ。」と言われ、「なるほど。そうか…。」
 全部できなくてもいいです。やれるところまででもいいです。先生たちがきっとフォローするから。でも、今のやる気とモチベーションを大事にして、できるところまで知恵を出し合い、協力しながら突っ走っていってほしいと思います。応援しています。