学校日記

【校長室から】自慢したくなりました

公開日
2024/07/02
更新日
2024/07/03

できごと

今回はある学級の学級便りを紹介させていただきます。
「月曜日に漢字50問テストの第2回目を行いました。なんとその結果、全員が前回を大きく上回る点数となりました。みんなの頑張りややる気に感動し、前向きなパワーがたくさんあるクラスであることを誇らしく思いました。あまりの嬉しさに、いろいろな先生に自慢をしてしまいました。宿題のない日でも練習をする人、友達と問題を出し合う人、休憩時間にも漢字スキルを広げて確認する人など努力する姿や達成感に満ちた顔を見ることができて嬉しく思います。この経験を忘れずにこれからの学習に活かしてほしいと思います。」
学級の子ども達の良いところ、頑張ったことを認めて、一緒に喜んでいる担任の姿を思い、私自身もとても嬉しくなりました。

話は飛びますが、人は良いことより悪いことの方が印象に残りやすいという認知の特性があります。これは人の進化の過程で、脳の仕組みに刻まれたものと言われています。かつて私たちの祖先は、多くの危険から身を守る必要がありました。同じ失敗を繰り返さないように、目の前のリスクやトラブルに注意が向くように、こうした認知の特性が備わったそうです。
一つの例になりますがルールを守っている人の姿より、ルールを守っていない人の方が目につく・気になってしまうということは、多かれ少なかれ殆どの人が思い当たるのではないかと思います。それも悪いことに目が向きがちという、人の認知の特性の一面なのかもしれません。そう考えますと、誰かの良さに気付けるかどうかは、ある程度自分で意識していかないと難しいのかもしれません。であるからこそ、子ども達の周りにいる私たち大人は、意識して子ども達の良いところや成長したところに注目し、それを認めて伝えていくように努める必要があると思います。そうしたプラスの働きかけは、子ども達の考え方に伝わっていくものだと思っています。
いずれにしましても、担任が書く学級便りや専科担当が書く教科便りには、子ども達の素敵な姿がたくさんあり、とても嬉しい気持ちになる今日この頃です。(ささやかに自慢させていただきました)もちろん、課題もお伝えしていきますので、一緒に考えていただければ幸いです。