あと数年で有権者(校長室から)
- 公開日
- 2025/01/15
- 更新日
- 2025/01/15
できごと
先日の学校日記で6年生の市議会見学のことを紹介しました。私もあるクラスの見学に同行させてもらいました。
現在11~12歳の6年生ですが、18歳になれば選挙権がありますので、そう遠くない将来には有権者の一人となります。
子ども達は事前に市議会についての質問を考えていたようで、質問の時間いっぱいを使っていろいろなことを質問していました。災害への対応や少子高齢化対策、SDG’sの取組のことなど市の施策についての質問のほか、議員のお仕事でどんなことが大変ですか、といったお仕事としての質問もありました。そのお答えとしては、「議員にも苦手な分野と得意な分野があるけれども、どの分野のことについてもきちんと賛否を判断しなくてはならないこと」でした。たくさん勉強しなくてはならないということを、子ども達は知りました。
「私達が取り組める私たちの課題は何ですか?」という質問もありました。その日は市議会の議長さんも対応してくださっていたのですが、その議長さんは「まずは小田原市のことをよく知ってほしい。小田原市を離れても、小田原市のことを伝えられるようになってほしい。できれば帰ってきてほしいけれど(笑)」と答えられていました。
小田原市だけでなく全国どの自治体でも、様々な課題があるかと思います。まず必要なのはその課題を理解すること、そして市の特徴や良さ、得意なことなども知って、課題の解決にあたることが必要なのかと思います。そんなたくましい小田原市民を育てることも学校教育の目的だと考えます。小田原市の小中学校では地域についての学習に取り組んでいますが、改めてその意義を感じたのでした。
また、議員さんのロビーも案内していただき、歴代の市議会議長の写真を紹介していただきました。ある子が「みんな男の人だね」と小さい声で呟いていたのも印象的でした。
そして帰り道で、将来の年金について話している子がいましたので「いくらぐらいもらえると思う?」と聞いてみましたところ、その金額が全く見当はずれではなく、凡そあっているのではないかと思え、少し驚きました。
写真は、自由時間にも議長さんに熱心に質問する6年生の様子です。