だいたいどのくらい?見積もりのすすめ(校長室から)
- 公開日
- 2024/12/16
- 更新日
- 2024/12/16
できごと
少し前の話になりますが、先月半ばの風の強い日に、校庭の古い桜の木が根元から折れてしまいました。外で体育をしていたクラスもあったのですが、幸いなことに子ども達には影響がなく、すぐに市教育委員会の施設担当の方が来校して撤去してくださいました。
木が風で倒れたことを、まず私が教育委員会に電話をしたのですが、担当の方から「木の高さ(長さ)はどれぐらいですか?」と聞かれました。私が「2~3mですかね・・」と答えたところ、担当の方は「(本当に)2mですか?」と疑わし気でした。確かに、私の身長は約1・5m(よりは少し高いです)なので、2mということはないか・・と思い、一緒に対応した職員に聞いてみたところ、その職員の回答は「4~5mぐらいでしょう。」でした。自身の車の長さを基準に考えているそうです。また別の職員に聞いてみたところ「3~4m」という回答でした。3者3様の見積もりだったのですが、大きさや長さや重さを「見積もる」ということは案外難しいことなのだなぁと改めて思いました。
さて、子ども達の学習を見ていますと、算数の文章題で、全く見当違いの答えを出してしまう場合があります。その問題の場面を想像して、答えはだいたいこのくらいになりそう、と大まかに見積もるという学習のプロセスが抜けてしまっているのだろうと思います。長さや重さ、数の大きさなどを日頃から大まかにとらえるという経験は大切です。そうした経験を積み重ねることで「(答えが)ちょっと多すぎるよね」「なんか少なすぎない?」という数量への感覚も育っていくことと思います。
最後になりますが、校庭の木の状態については、今後も注意してまいります。何か気になることがあれば学校へお知らせくださるようお願いします。