「手品師」をとおして(5年生学級だよりから)
- 公開日
- 2024/12/16
- 更新日
- 2024/12/16
できごと
5年生の学級だよりを紹介します。先月の内容になりますが、道徳で「手品師」というお話を読んで、自分の夢を優先するのか、それとも約束を優先するのかについて考えたようでした。
子どもたちにも自分の夢を選ぶか約束を選ぶのかを考えてもらいました。どちらを選べばよいのか悩むことは、生きていく中でたくさんあります。例えば、宿泊学習のグループ決め。きっと“修学旅行のグループ決め”も悩むのではないでしょうか。
そこで、学活の時間に“修学旅行のグループ決め”を題材に、子どもたちの考えを聞きました。まずは、その時の黒板の写真を見てください。上にある目標は、子どもたちが宿泊学習の際に決めた目標を、修学旅行に置き換えたものです。★印の部分は、子どもたちが自分の名札を貼ったところです。
最も左側に写真が2つ(縦並び)貼られています。この2人は、グループを決めるときは目標が大事だと考えている子たちです。反対の右側を見ると、最も右側に写真が2つ(横並び)貼られています。この2人は、先ほどの2人とは反対でグループを決めるときは、個人の感情が大事だと考えている子たちです。真ん中に近づけば、近づくほど、どうすればよいのか悩んでいるということになります。
さて、この時間で学んでほしかったのは、どちらがよいかということではありません。「目標」は大事です。もちろん、「個人の感情」も大事です。そして、どうすればよいか悩むことも大事です。この黒板のように、学級・学年には、「目標が大事」と考える人がいます。「個人の感情が大事」と考える人もいます。「目標と個人の感情のどちらを優先させるべきか悩んでいる」人もいます。どのくらい大事なのか、どの程度悩んでいるのかも人によって様々です。考え方が違う人たちが集まる中でグループを決めるわけですから「自分の思いを相手にていねいに伝える」「相手の思いをていねいに聞く」という、ていねいなコミュニケーションが必要です。このことを理解して、来年度の修学旅行のグループ決めに臨んでほしいと思います。
ちなみに、手品師は「自分の夢」と「子どもとの約束」のどちらかしか選べませんでしたが、修学旅行のグループ決めは、そうではありません。これからの過ごし方、周りの友だちとの関わり方次第で、目標も個人の感情どちらも選べます。「楽しい修学旅行」にするためにも、友だちと“関わる力”を意識して、育てていきたいと思います。