6年生 龍宮寺カサコ ~6学年だよりから~
- 公開日
- 2024/12/01
- 更新日
- 2024/12/02
6年
11月21日(木)の朝、教室に入ると何やら一部の男子達が集まってコソコソしていました。
「ランドセルに隠したんだね。」
などと話していたので、
「何か隠しているの?」
と聞いてみましたが、
「か、隠したなんて言ってないですよ…😅」
とのこと。
「?」と思いつつ、2時間目にみんなが移動した後の教室で丸付けをしていると、突然静かな教室に
「カサカサカサ…」
と音がしました。
「気のせいかな?」
と思いましたが、しばらくするとまた
「カサカサ…」。
朝の出来事と結びついて、帰ってきた男の子に
「何か生き物を持ってきていない?」
と聞くと、
「…カニです。」
とのこと。
直接ランドセルにカニを入れていると言うので、
「水槽に入れてあげないと…」
と話すと、
「あれ?!いない!!」と言います。
そこからは、大騒ぎ。
「踏んでしまったら大変!」
とみんなで大捜索したところ、隣の子のロッカーの中にいました。
無事見つかったころには、
「カサコ」という名前がつけられていました(カサカサしていたからカサコとのこと…)。
水槽を用意していると、
「石も入れたほうがいいんじゃない?」
「取りに行こう!」
「エサは何食べるかな?」
「クロムブックで調べてみよう!」
など、意欲的に動いていました。
「カニも大事な命だから、死なせてしまうのなら、逃がしてあげたほうが良いよ。飼うのなら責任をもたないといけないよ。」
と話しましたが、
「飼いたい!」
との声が大きく、有志でお世話をすることになりました。
給食のソフト麺を少しあげたり、ザリガニのえさをあげたりして、代わるがわる水槽を覗いていました。
自主学習で飼い方を調べてまとめてきたり、企画係主催のイベントカレンダーに「カサコの分」が追加されたりと、6年1組の新たな一員として迎え入れられたようです。
その日の給食時には、「龍宮寺カサコ」と立派な名字までつけられていました。
小さな命を守ろうとすることで、生き生きとした自主的な活動や、新たな連帯感が生まれているように感じます。
長生きできるよう、見守っていきたいと思います。