【校長のつぶやき】1年生のパワーを、肌で感じました(令和6年6月3日・月)
- 公開日
- 2024/06/03
- 更新日
- 2024/06/04
校長のつぶやき
本日、1年生のある担任が家庭の都合で急きょ、遅れて出勤することになり、私が朝の会と1校時目の授業に入りました。久しぶりの授業です。事情を説明して、私が入ることを告げると「やったぁ!」と歓迎をしてくれる声。ちょっと調子に乗って、気持ちよく授業をスタート。教科は国語です。
今日は、平仮名の「ほ」の字を学びます。担任は普段どのように進めているかを、1年生の子たちに聞きながら、なるべく同じように…という思いで授業を進めます。1年生は本当にしっかりしています。
「間違いの例・悪い例も書いているよ。」
「書き順もやるよ。」
「『ほ』を使った言葉もみんなで言っているよ。」…などなど。
みんなの学びへの意欲がひしひしと伝わってきます。
「『ほ』の字と『は』の字が似ているね。」
「『ほ』の字の右側は『ま』に似ているけど、上が出るの悪い例!」
という指摘も…。
「『は』と『ま』、校長先生の名前で使うね。」という子がいたので、思わず「校長先生の名前、知っている?」と尋ねると、知っている子、フルネームで答えてくれる子も何人かいて、ますますこちらも調子に乗っていい気持ちで進めていました。
プリントに字を練習している間も「先生、見て。どう?」「僕のも見て!」「私のも見て!」と次々と「見て見て!」です。
机の間を回りながら、「上手に書けているね。」「間違えずに書けているね。」とほめていくと、「僕のは?」「私のは?」と続きます。時々、「ここの字はきちんとかけているけど、この字はちょっと間違えているね。よく見てごらん。」と言うと、「あっ!そうだ!」と言いながら、すぐに書き直す子も何人かいました。
「ほ」を使った言葉にどんな言葉があるかを発表し合うときもたくさんの手が挙がります。友達同士で相互に指名しながら、次々と発表してくれました。
さらに、それらの言葉も含めて書く練習。「全部書けたら、いつも先生が丸を付けて、書き直しがあるときもあるよ。」ということでしたので、「じゃあ、できた子から並んで!」と返すと、すぐに列ができます。
どのくらい厳しめにチェックをするか悩みましたが、書き直した方がいいかなと私の感覚でチェックしても、素直に戻って頑張って書き直してきます。やる気満々。「向上心」の表れですね。チェックなしで花丸をあげると、これまた素直に「やったぁ!」と喜ぶ子たち。「できるようになりたい。」「上手になりたい。」そして、「それを先生に認めほしい。」「ほめてほしい。」という気持ちがよく伝わってきます。この気持ちが学びの原動力、パワーのもとになっているのかもしれません。この気持ちがずっと持続していくことを願いながら、2校時目の算数は教頭に譲りました。
やる気に満ちた子たちとの授業は、本当に楽しいです。機会があれば、またぜひ!他の学年にも行きますよ。