【2年】かえるくんは、手紙を書いたことをなぜ言ったのだろう?
- 公開日
- 2025/11/05
- 更新日
- 2025/11/05
できごと
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校内研究のブロック研究(低学年)の一環として行われた授業です。
国語の時間、「お手紙」という読み物を学習しています。
登場人物は、「がまくん」と「かえるくん」。
これまで手紙をもらったことのない「がまくん」に、親友の「かえるくん」は「がまくん」に喜んでもらおうと、秘かにお手紙を書いて、郵便屋さんである「かたつむりくん」に託します。
「かえるくん」は「がまくん」の家に行き、郵便受けにお手紙が入るのをずっと待ちます。
自分にお手紙が来るなんて思っていない「がまくん」は、「かえるくん」が何度も郵便受けを見ているのを見ながら、自分になんか手紙が来ることなんてないとやや投げやり。
そこで、「かえるくん」は、実は自分が「がまくん」にお手紙を書いたことを打ち明けます。
「なんでかえるくんはお手紙のことを教えちゃったのだろう?」と疑問に思っている子たちがいました。
そこで、本時では、「かえるくんは、手紙を書いたことをなぜ言ったのか」をみんなで考えることになりました。
前時までのことを振り返り、めあての確認。
「かえるくん」は郵便受けを3回も見ますが、その時の様子をその場で動作化し、「見る」と「のぞく」の違い、同じ「のぞく」でも2回目と3回目の違いを考えました。
続いて、自分が「かえるくん」の立場だったら「言う」か「言わない」かを確認。
そして、「かえるくん」は、どうして「がまくん」にお手紙のことを言ってしまったのかをワークシートに書きます。
書いたことを何人かの友達とシェア。
その後、全体の場で共有しました。
「きょうは、だれかが、きみにお手紙くれるかもしれないよ。」と言う「かえるくん」に対して、「がまくん」が言った「ばからしいこと、言うなよ」という言葉から「がまくん」の思いを想像し、お手紙のことを言った方がいいかなと「かえるくん」が思ったのではないかと考えた子。
「だって、今、ぼく、お手紙をまっているんだもの。」と言う「かえるくん」に対して、がまくんが言った「でも、来やしないよ。」という言葉から、傷ついて言ったのではないかと考えた子。
自分になんかお手紙が来ないと自信をなくしている「がまくん」に対して、お手紙を書いたことを言って自信をつけさせようとしたと考える子。
かたつむりが来るのが遅すぎて、言ったのではないかと考える子。
2年生の子たちは一生懸命考えていました。
みんな、この「お手紙」というお話が大好きだということがよく伝わってきます。
だからこそ、「がまくん」や「かえるくん」の思いや行動の理由を一生懸命考えていたのだといえます。
友達の発言への反応や、最後の振り返りからも、友達の考えもよく聞いていたことが分かりました。