校内児童指導(いじめ対応)研修
- 公開日
- 2025/08/26
- 更新日
- 2025/08/26
できごと
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26日(火)午後、いじめ対応研修を実施しました。
講師は、先日、やはり「いじめ問題への対応研修講座」を受講してきた本校の教員です。
まずは、「いじめ」について確認。
いじめのプロセスとして①「孤立化」、②「無力化」、③「透明化」があるとのこと。
初めの段階は、いじめの被害者はいじめられても仕方がない人間だと周囲に印象操作をされて「孤立化」させられる…いわゆる「いじられキャラ」と印象付けられます。
次の段階では、被害者へのいじめをさらにエスカレートさせることで、加害への抵抗や助けを求める意思を「無力化」させます。
ひどい「いじめ」は、この段階から始まるそうです。
何をしても教師に言いつけない。
加害者は、周囲が自分(たち)に同調していることを確認しつつ行っています。
だからこそ、教師はSOSを受け止める備え…アンテナを張り続けることが大切になります。
最終段階では、いじめは日常的になり、周囲からも風景の一部として受け止められるようになることで「透明化」されて見えないものになります。
こうなると、いじめ被害者は加害者との関係だけが唯一の対人関係のように見えます。
この段階を確認したのちに、2つの事例について検討をしました。
それぞれの事例にいくつかの場面があり、それぞれの場面について、私たち教員はどう感じ、その場面を見かけた教師(担任)としてどう対応すべきなのかを意見交換しました。
3~4人のグループを6つ作り、場面ごとに意見交換をしました。
最後に、2つの事例とも実際にあったことで、しかも2つの事例とも被害者は自死を選んでいました。
それぞれの場面で教師は何ができたか、どのような働きかけ、対応をすればよかったのか、保護者への連絡・連携はどうだったか、管理職や同僚との情報共有・連携はどうだったか、考えさせられます。
いじめの早期発見に向けて、私たち教員は「雑談名人」「オノマトペ名人」になることが、だれでも自由に表現できる土壌・雰囲気をクラスに醸成することにもなり、子供が発するサインに気付きやすくなるそうです。
子どもの「微妙な変化」を見過ごさずに気付き、子供たちの思いに寄り添いながら適切に対応できることを目指していきたいという思いを教職員一同強くしたところです。