学校日記

図書室だより2023 〜その6〜

公開日
2023/09/12
更新日
2023/09/12

お知らせ

「メメンとモリ」

(ヨシタケシンスケ 著  KADOKAWA  2023年5月発行)



長い夏休みが終わり、テスト勉強に学習発表会の準備に合唱練習に…と慌ただしい日常が戻ってきました。生活パターンの急な変化に心が追いついていかず、毎日が今はしんどいと感じる人もいるかも知れませんね。今回紹介する「メメンとモリ」はヨシタケ氏の初の長編絵本。冷静な姉のメメンと情熱的な弟のモリによる3つの物語が描かれており、ちょっと疲れたなと感じた時に読んでみてほしい1冊です。

死生観とテーマとした哲学的な絵本として多くのメディアに取り上げられている本書ですが、ヨシタケ氏は「身も蓋もないことを面白おかしく伝えたくてこの本を書いた」と意外なコメント。さらっと手軽に読めるものの、深いところをザクっと突いてくるヨシタケ氏の表現には感動すら覚えるかも。生きる意味を難しく考えてつまらない時間を過ごすより、絵本の中でメメンやモリが語っているように『この世界は、自分が思うほどいいものでも、わるいものでもない。』『みかたをかえればおもしろいかもしれないよ』という精神で、目の前の山を乗り越えていけたらいいですね。

夏休み特別貸し出し期間では沢山の人が図書室を利用してくれました。1人4冊借りられるということが好評だった様子です。テスト期間終了後には新しい本も展示をしますので、ぜひ借りにきてくださいね。