「自分の現在位置を確認すること」
- 公開日
- 2024/09/10
- 更新日
- 2024/09/10
できごと
R6年8月25日付朝日新聞「折々のことば」に、哲学者の野家啓一氏の「山で道に迷ったときに・・・一番重要なことは自分の『現在位置』を確認するということです。」という言葉がありました。「そのためには、地図とコンパスを使って『方向』を探ることと、地図を自分の“ここ”から読むその偏向を補正するために、全体を俯瞰し『平衡』を図ることが必要だと山歩きの好きな哲学者は言う。社会的な判断をなすに際しても同様の感覚が必須だと。」
さて、先日ある教室の国語の学習を覗きましたところ、グループである課題に取り組み、そのあとに、自分がそのワークに取り組んでどうだったか、その心の状態を振り返る活動を取り入れていました。図を使って自分の心の位置がどこにあるのか振り返るものでした。(担任によれば、別の学級で取り組んでいたものを自身の学級でもやってみようと思ったそうです)
心の状態を俯瞰し、自分の位置を理解できるよう努め、その上でどの位置(どのような状態)にもっていったらいいのかということを自分で考える行為は、悩んだ時や何かを判断しなくてはならないときに、きっと役に立つことだろうと思います。