【こぼれ話】 ある朝の子どもの様子 ~5コマの写真・画像から~
- 公開日
- 2025/07/02
- 更新日
- 2025/07/02
校長室から
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ある朝のこと。
この日は、朝から蒸し暑く、午前8時現在、WBGTの値が29を示していました。
いわゆる、厳重警戒(オレンジ)で激しい運動は中止という状況です。
このような中、子どもたちが登校してきました。
【1枚目の写真・画像】
午前8時05分頃、ひとりの子が、ジャングルジム近くの日陰で、2~3分くらいしゃがんでいました。
C(児童)「どうしようかな…。」
というつぶやきが聞こえたことから、もしかして…体調が悪いのかなと思い・・・
T(校長)「大丈夫?体調が悪いなら、何でも支援できるよ。」
C 「いやあ…。違うんです。涼んでいるだけです…。」
T 「それならいいんだけど。何か言いたそうだね。」
C 「うん…。どうしようか迷っているんです。」
【2枚目の写真・画像】
T 「どうしたの?話聞くよ。」
C 「←歩くけど(距離があるけど)日陰で行こうか、↑最短で行こうか迷っているんです。」
T 「ん???」
自分にはない、子どもの新たな考えに出会い、朝から楽しくてほほえましくて仕方がありません。
T 「今の気持ちはどっち?」
C 「やはり、最短です。」
C 「話していて決めました!最短で行きます!」
T 「わかった。自分で決めたことに価値があるね。」
【3枚目の写真・画像】
太陽が照りつける「日なた」のルートで行くこと決断したあとは、すぐに、昇降口をめざし、一直線に歩き始めました。
写真・画像のように、あと少しで昇降口にある「日陰」に到着しようとしたとき・・・
【4枚目の写真・画像】
くるっと、向きをかえました。
そして、また、元のジャングルジム近くに向かって歩いてくるではありませんか。
C 「涼んでいた場所に、ハンカチ落としてきちゃった!」
【5枚目の写真・画像】
日陰にあるハンカチに気付けず、申し訳ないなあ…と思いながらも、
T 「日なたを一往復半することになってるよ。」
T 「戻るときには、日陰のルートで戻ったら?」
C 「いやあ、もう大丈夫です。今度こそ最短で向かいます。」
自己決定したことを貫いていくようです。
朝から、子どもが考えていることに尊さを感じるとともに、ほっこりしたすてきな姿に出会いました。