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学校日記(学校でのできごとなど)

聖武天皇の大仏づくり(9/29)

公開日
2021/09/29
更新日
2021/09/29

校長室から

時は奈良時代、世は伝染病がはやり各地で反乱が起こるなど天皇中心の政治にゆがみが出てきました。仏教を大切にしていた聖武天皇は、都に盧舎那仏(大仏)をつくることで不安を鎮め国を平和に導こうとしました。
6年生の社会科で、奈良時代の学習をしています。担任は高さ15メートル、全身に金箔が貼られ金色に輝く大仏の資料を見せ子どもたちに興味を持たせます。子どもたちは「なんでこんなに大きなものを作ったんだろう」「何人くらいで作ったんだろう」「完成までどのくらいかかったのかな」などたくさんの疑問を持ちました。個人的には、縄文・弥生の暮らしの変化に次いで子どもたちに歴史学習の楽しさ味わえる単元だと思っています。
子どもたちは疑問に思ったことを教科書や資料集、図書室の本、映像資料などをもとに調べました。今日は調べてわかったことを発表しました。完成まで10年近くかかったこと、下中小学校の約8100倍の人がかかわっていたこと、すずや金などを全国から集めさせたこと、庶民の味方行基が手伝ったこと、大仏づくりを行った背景など「えっそんなことまで知ってるの?」と思うような意見も出てきました。
この学級では、それぞれの時代や政策によって人々の暮らしはどのように変わったかという視点で学習を進めています。聖武天皇の行った大仏づくりの是非について、自分なりに考えを持てるといいなと思いました。「歴史の勉強って楽しいな。」そんな子どもの声が聞こえるといいなと思います。
運動場を見ると子どもたちが地面に等身大の大仏を描いていました。担任に話を聞くと、活動を通して聖武天皇の思いを感じさせたいということでした。みんなで声をかけながらいきいきとがんばっていました。