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みえにくい力(学力)とみえやすい力(学力)をふりかえる ・・・終業式の話

公開日
2023/10/06
更新日
2023/10/06

校長室から

前期終業式における話を一部ご紹介いたします。


<校長からの話>

おはようございます。
今日で前期が終わり、通知表「のびゆく子」を担任の先生から受け取ります。

1年生にとっては、はじめての「のびゆく子」
6年生にとっては、11回目の「のびゆく子」となります。

みなさんには、今日までの学びをふりかえってほしいです。
と、私は簡単に「学びをふりかえる」と言ってしまいましたが、実は学びをふりかえるって、とても難しいことです。
そのようなときに、参考にしてほしい話をします。

少し難しい話をしますが、学んでできるようになったことや、身についていることを「学力(がくりょく)」ということがあります。

わたしは、「学力」には、
「みえやすい力(学力)」★…別紙フリップ と
「みえにくい力(学力)」★…別紙フリップ があると思っています。

例えば、算数の計算ができるようになった。算数のテストで100点とった、などは、みえやすく分かりやすいですよね。
だから、みえやすい力だと思います。

その一方で、私は、一昨日の水曜日、昼の放送「先生紹介」で、放送委員会の5・6年生から、
「下中小学校の子をどう思いますか?」
というインタビューを受けました。
放送を覚えている人いますか?

そのときに、「一人一人がやさしい」ということと併せて、「あいさつをはじめとして、一人一人が自分なりにできることを一生懸命がんばろうとしている」と言いました。

この「一生懸命がんばろうとしている」というのは、点数にはなりにくいですよね。
でも、やってみようという気持ちや、自分のできることに挑戦しているという姿は、とても大事ですし、こちらの「みえにくい力」があると思っています。

「みえやすい力(学力)」も大切ですが、これからの時代、「みえにくい力(学力)」も、ますます必要ではないかと思っています。
下中小の子は、この「みえにくい力(学力)」について感心すること多いです。

例えば、6年生の姿を思い出してみましょう。

この前期から、4年ぶりに「ふれあい班清掃」がはじまりました。
6年生は、1・2年生のときに「ふれあい班清掃」を経験したことがありますが、3年生・4年生・5年生のときには、ふれあい班清掃を経験していません。

それなのに、6年生になって、いきなりの「班長」です。
普通に考えれば、6年生にとっては、自分のことだけでも大変な状況…ですよね。

それでも、1年生や下級生にそうじの仕方をやさしく教えている姿がありましたし、さらに感心したのは、ごみがとりきれていないな…というところを「自分から見つけて」「最後まで」「一生懸命」、そうじをしている6年生の姿を何人もみました。

「最後まで」とか「一生懸命」とか「自分から見つけて」などは、まさに、点数にはあらわれにくい「みえにくい力(学力)」だと思っています。

6年生、モデルがない中で、大変だったよね…。
やっぱり6年生はすごいと思っています。


登校班の班長や副班長のみなさんだってそうです。

・下級生やメンバーにあわせてゆっくり歩いていますよね
・「少し休憩しようか」「危ないよ」と周りの様子を考えて声かけをしていますね

「よく考えて、自分で判断し行動」している姿です。
まさに、みえにくい力です。
そういう意味では、「自分から進んであいさつする」ということもそうかもしれません。

時間の関係で他の学年にはふれられませんが、1年生から6年生まで、本当に下中の子はいいところがたくさんあって、いい学びをしているなあと思っています。

最初にもどりますが、「学びをふりかえる」ときに、ぜひ、「みえやすい力(学力)」だけでなく、「みえにくい力(学力)」についても、どうぞ自信をもってふりかえりをしてみてください。

このあと、2年生代表、4年生代表、そしてわかば級代表の友達からの話がありますので、よくきいて、受け止めて、自分のふりかえりの参考にもしていきましょう。

これで私の話をおわります。