なぜ、題名が「やまなし」なのか?
- 公開日
- 2022/06/15
- 更新日
- 2022/06/15
校長室から
6月から校門での消毒はぜずに、校内に入って手洗いをするようになりました。立ち止まって手に消毒液をかけてもらうことで、相手意識を持ってあいさつができるようになってきました。消毒がなくなることで、またあいさつが難しくなるかなと思っていましたが、私の顔を見てぺこりとお辞儀をしながら「おはようございます」とあいさつできる子が増えてきました。今日は特によかったです。うれしい1日の始まりです。これも、運営委員会の児童が、校内にあいさつ啓発のポスターを貼ってくれたおかげだと思います。
今日は、5時間目に6年生の教室で研究授業がありました。今年も子ども主体の授業づくりに取り組んでいきます。第1回目の今日は、研究主任が授業提案をしました。国語の物語「やまなし」です。私がはじめて6年生を担任したとき、難しい話だなと子どもたちと一緒に頭をひねっていたのを思い出します。子どもたちが意欲を持って学習に取り組めるよう、みんなの感想をもとに「なぜやまなしという題名にしたのだろう」という学習問題を考えました。授業開始から子どもたちが身を乗り出しながら話を聴く姿勢に感心しました。一生懸命学ぶ楽しさがわかっているのだと思います。子どもたちは5月と12月の幻灯(場面)を対比させながら考えた理由を発表していきます。発表者は相手意識を持って聴き、聞き手はしっかりと反応を返そうとしていました。みんなで授業を創っている雰囲気が伝わります。題名に込められた宮沢賢治の思いを、読み取ったことをもとに自分なりに考えていました。生きているとつらいことや悲しいことがあるけど、それを乗り越えていくと楽しいことが待っている。そんなことを発表する子がいました。題名を考えることで自分なりの物語の主題を捉えていました。子どもたちのこれからの学習が楽しみです。