【校長のつぶやき】考えが広がった!(令和6年9月8日・金)
- 公開日
- 2023/09/08
- 更新日
- 2023/09/08
校長のつぶやき
今日は、台風の接近が心配されましたが、大きな影響を受けることなく、無事に教育活動を行うことができ、ホッとしています。保護者の皆様方には、いろいろとご心配をおかけしましたが、ご理解、ご協力いただけたことに感謝申し上げます。
本日、5校時目に職員室でコピーをしていると、昨日、校内研究で授業実践をした6年担任が、職員室に来て「校長先生、今、昨日の授業の続きをしているんですが、子供たちがさらに、いろいろな解き方をしていて、おもしろいんです。校長先生、もしお時間があればぜひ見にいらしてください。」と声をかけてくれました。実は、昨日の研究授業の時間、最初の10分ほど参観できたのですが、途中で本日の台風対応について校長会連絡網が回り、さらに他の電話にも対応することになったので、ほとんどの時間は参観できていませんでした。「あの後、授業、どんな感じでしたか?」と担任に伺うことで、ある程度の流れは聞けましたが、やはり直接見たいと思い、お声かけに応じ、すぐに教室に向かいました。
教室に入ると、一通り説明(考え方の披露)は終わっていたのですが、「校長先生にもぜひ説明を…」と担任が促してくれ、友達の考えを説明するという形で、説明をしてくれました。友達の考えを説明できることで、本当の意味で「分かった、理解した」と言えるということで、あえて自分の考えではなく、友達の考えを説明するのです。
円の面積の公式は、私が担任しているときもほとんど平行四辺形(または長方形)をもとに導き出します。他の図形から求めることは、私はしたことがありませんでした。
6年1組の子たちは、なんと三角形、台形、ひし形から円の面積を求めているのです。それぞれの説明を聞いていて、私はひたすら感心していました。
半径10cmの円の面積は314平方cmでずが、三角形からでも、台形からでも、ひし形からでも、314平方cmになるのです。説明の仕方も完璧。きちんと友達の考え方を理解している証拠です。発想の豊かさもさることながら、それぞれの発想に基づききちんと立式をして解を導く根気強さ、そして、友達の考え方を理解しようとする共感的な態度…本当に素敵です。
思わず、自分もまた担任をして授業をしてみたいと思いました。このような授業を展開できる担任も素敵です。
最後に、ノートに「授業の感想」を書いていましたが、ある子が「自分は、長方形しかできなかったけど、友達の意見を聞いて考えが広がった。」と書いていました。これこそ、学校(教室)という所で、集団で学ぶ意義です。学び合いがめざしている姿とも言えるでしょう。また、ある子は「公式は半径×半径×3.14でもちろんいいんだけど、公式以外のやり方が思いつかなかったので、見つけたい!」と書いている子もいました。友達のいろいろな解き方に刺激を受け、探究心に火が付いたといったところでしょうか。学びに主体的に向かおうとしている表れとも言えるでしょう。
こういう子たちを育てていきたいですね。6年1組の授業を見させてもらって、子供たちの育ちを感じました。