学校日記

【校長のつぶやき】「美しい心」を求めて(令和4年6月20日・月)

公開日
2022/06/20
更新日
2022/06/20

校長のつぶやき

 学校生活を送る中で、子供同士のトラブルやいじめ、公共物へのいたずら、危険な行為など、指導をしなければならないことが必ず出てきます。必要に応じて、担任が個々に指導をしたり、学年の担任みんなで指導をしたり、全校単位で指導をしたり…といろいろなケースがあります。最近、校内の公共物への落書きが見つかり、児童にアンケートを取るなどの児童指導を行ってきました。今日の朝会は、もともと、児童指導の場として位置付けられていたので、まず、私から話をし、その後、児童指導担当より話をしてもらいました。
 子供の時、多かれ少なかれ落書き等のいたずらをして怒られた経験は、多くの大人にもあるのではないでしょうか?(「ほとんどない」という方もいるかとは思いますが…。)もちろん私はいろいろとあります。どんなことで怒られたかは、ここでは触れませんが…。
 私から子供たちには、「そのようなことを繰り返しながら、大人になっていく。こういうことをするとなぜいいけないのか、相手がいる場合はその相手がどんな思いをするか、そういうことを考えられるようになって、やっていいこと、悪いことを学んでいく。問題は、怒られることを避けて、うそをついたり、ばれないようにごまかしたりすることで、モヤモヤした気持ちをもち続けること、ばれないかなとおびえながら毎日を過ごすこと。そんなモヤモヤした気持ちは、『美しい心』って言えるだろうか?」という話をしました。子供たちは、「『美しい心』とは言えない」と答えてくれました。さらに、「できれば、自分がやったことを素直に認め、これからどうしたらよいか、元に戻せるものであればどうしたら元に戻せるかということを考えられるようになってほしい。」とも話しました。
 以前からあった落書きもあるようなので、もしかするとすでに卒業した子たちが書いたものかもしれません。ただ、内容的に、明らかに今年度、書かれたものもあります。できれば、自分から認められるのが理想ですが、犯人探しが目的ではないので、誰も名乗り出てこなければ、それも仕方がないかなとも思っています。でも、今回の件を通して、自分自身を見つめ直し、今後、どうあったらよいのかを考えられる子に育ってほしいと強く願っています。本校の学校教育目標の一つである「美しい心」をもった子に近づくことを信じて…。