【OJT]授業の工夫~やりたいを引き出す~
- 公開日
- 2025/11/21
- 更新日
- 2025/11/21
できごと
OJT(On the Job Training)…職場内で、職員同士が教え合う研修。
自分の得意な分野・スキルについて、各教員が講師となり、他の教員に伝えていきます。
都合のよいときに、出たい内容について出席するという自由参加の研修です。
20日(木)、今年度5回目のOJTでした。
テーマは「授業の工夫~やりたいを引き出す~」です。
「工夫」以前に、大切にしていることとして、3つの「~観」についてマインドリセットをしているとのこと。
①子ども観…子どもの行動には必ず意味がある。子どもは有能な学び手である。
②授業観…学びを子どもが(と)作る。問いを広げる。
③指導観…行動の背景を理解する。納得して動くことができるように。
そして、これからの教育に求められているものは何かを考えました。
これまでの学校に求められているものと、これからの学校に求められているものは異なる。
「学習内容をどれだけ覚えたか、どれだけできるようになったか」という従来の学力から、その従来の学力に加え、「身に付けた知識を、課題解決の場面で活用できるか、そのための思考・判断・表現や主体性」といったこれから求められる学力へ…と「学力観」が変わっています。
そのように学力を捉えると、教師の役割は「学ぶ環境を整える」「子どもの学びを支える」「子どもの学びを調整する」「子どもの主体性を引き出す」と言えます。
子どもたちを教師の指示で「動かそう」とするのではなく、子どもたちが自分で考えたり、行動したりするように支援するのです。
今回のOJTの講師は、子どもの主体性を引き出すために「話し過ぎない、説明し過ぎない」「(子どもたちに自分事として考えられるように)問いかける」ということを意識しているそうです。
子どもの主体性を引き出す「問いかけ(言葉かけ)」について、ケースをもとに参加者みんなで考えてみました。
私たち教員は、「教科書に載っていることを終わらせなくては…」「小学校で押さえるべき知識や技能を習得させないとあとで困る」と考えてしまいがち…すると、教師のペースで授業を進めたり、「とにかく分からせよう、できるようにさせよう」といった授業になってしまったりします。
もちろん、習得できていないと、今後の学習で困ることもあります。
しかし、文部科学省も「教科書に書かれているからと言って、それらをすべてやらなくてはいけないというわけではない」と言っています。
長い目で見たときに、生きていくうえで必要な力とは何なのか…そして、そのためにはどのような授業を展開することが求められるのか、教師の役割は…?
いろいろと考えさせられる研修となりました。