学校日記

いちばんいのちの長い贈りもの(校長室から)

公開日
2025/01/29
更新日
2025/01/29

できごと

今週月曜日にお話マムの皆さんに読み聞かせをしていただいたことを学校日記でお知らせしました。

今回の読み聞かせでは、公益財団法人東京子ども図書館の「子どもたちに本を贈ろうプロジェクト」にお話マムのメンバーの方が応募してくださり、その本を読んで(語って)くださいました。そして、東京子ども図書館から12冊の素敵な本を頂戴しました。「おはなしのろうそく」というシリーズです。趣のある名前だなぁと思います。

私はこうしたプロジェクトがあることや、東京子ども図書館そのものについては、全く知りませんでした。本校のボランティアさんはもちろんのこと、多くの人が子どもたちに、いい本に出会ってほしいと尽力されているのだと改めて思いました。

「おはなしのろうそく」の冒頭の「はじめに おねがいふたつ」にはこんなことが書かれていました。


ひとつめのおねがいー子どもたちに

(前略)

 この本に入っているお話は、公益財団法人東京子ども図書館という小さな図書館の「おはなしのじかん」で、くりかえし語られたもの、そして、みんながおもしろいと思ったものの中からえらびました。そのほとんどは、いつとはわからないくらい古くから、世界中のいろいろな国で語りつたえられてきた昔話です。この中に、きっと、あなたの大すきなお話がいくつか見つかることでしょう。

 どうぞ、ひとつでも、ふたつでも、この中にあるお話を読んでください。読んでいくうちに、きっと遠い国や、古い時代や、ふしぎな世界を旅している気持ちになることでしょう。

 そして、もし、自分で読めないときは、まわりにいるおとなの人に、「これ、読んで!」と、たのんでください。


ふたつめのおねがいー子どものまわりにいるおとなたちに

 もし、あなたの身近にいる子どもが、「お話して!」とせがんだら、ぜひ、この本の中にあるお話をひとつでもふたつでも読んであげてください。子どもたちは、いつも時代にも「お話して!」とせがんできました。きっとからだにとって食べものが必要なように、心にとってお話が必要だからなのでしょう。

 どうぞ、子どもたちにお話をしてあげてください。本を読んであげてください。幼い日に、耳からはいったお話は、それを語ってくれた人の声とぬくもり、子どもたち自身がそれを聞きながら思い浮かべたイメージと共に、一生その子の中にとどまります。お話は、おとなが子どもにおくることのできる、いちばんいのちの長い贈りものだと思います。

 ※公益財団法人東京子ども図書館:愛蔵版おはなしのろうそく より