学校日記

「レッド~赤くて青いクレヨンの話~」(校長室から・4年)

公開日
2025/10/29
更新日
2025/10/29

できごと

4年生の道徳では「レッド~赤くて青いクレヨンの話~」を教材に学習を進めました。この教材は4年生の道徳の教科書にあるものですが、さらに担任はこの教材のもとになった絵本を読み聞かせして学習を始めました。マイケル・ホールによる「『レッド』あかくてあおいクレヨンのはなし」(子どもの未来社)は、アメリカで数々の賞を受賞した絵本で、本当は青いクレヨンなのに赤いラベルをはられた「レッド」が主人公のお話です。自分自身を発見することが大切、というメッセージが込められています。

赤いラベルなのに、青い色でしかかけないと思っている「レッド」に、他の色のクレヨンたちが「もっと努力すればできるよ」などと声をかけます。その言葉は「レッド」への応援であり励ましであるのですが、果たしてその努力は本当に必要なものなのか・・・?そのような中で「パープル」が「レッド」にあるお願いをします。それは「がんばれ!」ではなく、「レッド」が青い色であってもできることだったのです・・。というお話です。

子ども達の話し合いの終盤で、「青い色でしかかけないのは『おかしい』ことではなく、人それぞれだから、それぞれ魅力があるから、『パープル』は『レッド』を受け入れているんだと思う」という発言がありました。「『レッド』は青としてみんなに知ってもらって嬉しかったはず」「青としてがんばっていけると思ったはず」「青として応援してほしいんだと思う」という発言もありました。

先日のスポーツフェスティバルでは「応援が力になる!」と子ども達に話した私ですが、今日の学習を参観して、応援も場合によっては、かえって人を傷つけたり、重荷になってしまったり、悩ませたりすることになると思いました。気をつけていきたいです。

その人がどうありたいのか、どう頑張っていきたいのか、まずそれを知って(認めて)、そしてその人が伸び伸びと「自分らしく」力を出せるような励ましの言葉をかけられるよう、努めていきたいと思いました。