桜に関するお話
- 公開日
- 2016/04/08
- 更新日
- 2016/04/08
校長
桜に関するお話
今年も桜に関するお話からスタートです。
今年のさくらは例年に比べ花持ちがよいなと思っていたら、これも暖冬の影響なのだそうです。
暖冬の原因としてはエルニーニョや太陽活動をはじめ、様々な要因があるのだそうですが、直接的には冬型の気圧配置が長続きせず、北極圏やシベリアの寒気団が日本列島上空に流れ込む現象が弱かったり、全く発生しないことでおこります。
桜の開花について調べてみました。
桜は夏ごろに来年咲くための花芽を作り、秋から冬にかけて、活動や成長を停止する「休眠」に入ります。
その後冬に「休眠打破」という眠りから覚める過程を経て、2〜3月に花芽が成長して開花に至ります。
この「休眠」が桜の開花には非常に重要です。休眠の期間にしっかりと寒くなると、
「寒さでしっかり休んだし、そろそろ起きるか」
と桜が感じて、しっかりと休眠打破をし、花芽が成長して開花できる仕組みとなっています。
桜が咲くのには温かさだけでなく、寒さも大切なのですね。
暖冬の影響で、秋から冬にかけての本来寒くなる時期に気温が下がらないと、桜は「休眠」せず、寝ぼけ眼のままうたた寝をし、冬になっても「休眠打破」がしっかりできず、
「起きようかな・・・いや、まだそこまで寒くないしな」
と、同じ桜の木であっても花芽ごとに休眠打破がまちまちになり、春になってもなかなか一斉に目覚めないで開花もまちまちとなり、結果的に長い間花を楽しむことができるのだそうです。
花持ちがよく、長い期間楽しむことができるということの裏には、気象の異変が影響していたのですね。
昨日の雨と風で、校庭は花びらの絨毯が敷き詰められた様になっています。これから数日は、花びらが桜吹雪となって舞い散るのでしょうね。
やがて花びらが散って、若葉が出始め「葉桜」となっていきます。
もうしばらくは、桜を楽しめそうです。