「ほんもの と出会う」 〜其の1〜
- 公開日
- 2013/12/12
- 更新日
- 2013/12/12
できごと
体育館にずらっと並んだ 小田原漆器。
手にとってみると、すっぽりと手の中に納まるさわり心地のよさ。朱色と黒色のコントラストの見事さにうっとさせられました。
12月11日(水)の5・6時間目に、伝統工芸士の池谷さんをお招きし、小田原漆器について教えていただきました。
池谷さんは子どもたちにやさしく語り始めてくださいます。「これは、漆器っていうの。漆器っていうのは、漆っていうのを使ってつくるんだよ。」
池谷さんの言葉を聞き逃すまいと必死にメモを片手に聞き入る子どもたち。
「これはさあ、漆を塗るときに使う道具なんだけど。人の髪の毛でできているの。」えええ。小さなどよめきがおきます。
「ねえ、この道具いったい、いくらぐらいすると思う?」
え、一万円ぐらいかな?いやもっとするでしょ。そんな高いか。口々につぶやく子どもたち。
正解は、15万円。使っている道具は国宝に指定されているもの。
一流の伝統工芸品は、一流の道具と、なによりも一流の人間からうまれるものだと学んだ子どもたちでした。