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4年生 「本当にすごいなぁ!」と感心した出来事 ~4年2組学級だよりから~

公開日
2025/09/21
更新日
2025/09/21

4年

「うちのクラスの子たちは、本当にすごいなぁ!」

と感心した出来事がありました。


約一週間前の9月12日(金)、担任が不在の中、学活で予め子どもたちの中から決めておいた3人の司会者を中心に、運動会のスローガンに入れたいキーワードについて話し合いを行いました。

週明け、登校してきた子どもたちに「金曜日の話し合いはどうだった?」と聞くと、「一応決まったけど…」と微妙な様子…。

多数決で決めたけれど、納得のいっていない子がいるとのことでした。

どうしたいのか聞くと、「もう1回話し合いたいです!」と言うので、急遽国語の時間に改めて話し合いを行いました。



子どもたちに話し合いを任せ、後ろで見守っていると、全員がしっかり自分事として真剣にキーワードを考えていて驚きました。

熱くなりすぎて「まだ話しているでしょ!」「僕にも話させてよ!」など、言葉が強くなる場面も見られましたが、冷静に全体を見ている子もいて、子どもたちだけで話し合いをどんどん進めていくことができていました。


子どもたちが候補に挙げたキーワードは12個ありましたが、運営委員会に4年2組の意見として提出できるのは2つまでです。


「誰かが泣いていたらどんよりした空気になるから『笑顔で』が良いと思う!」

「助け合えば笑顔になるから、『助け合う』と『笑顔』が良いと思う!」

など、1つ1つの言葉にどんな思いを込めて選んでいるのかも、上手に伝えていました。


すごいなと思ったのは、「『協力』と『助け合う』は似た意味だからまとめよう!」となったときに、ほぼ『協力』に決まりかけていましたが、

「『協力』は『助け合う』をレベルアップした言葉だよね。」

「1・2年生が『協力』より『助け合う』の方がわかりやすいと思う。」

という意見が出たことで、「あーたしかに。」「なるほど…!」などと反応があり、『助け合う』を残すことに変わった場面です。


他の子の意見を聞き、良いと思ったら素直に受け入れて考えを変える柔軟性をもっていると感じました。

多数決で決めてしまうのは簡単なことですが、こうしたことが集団で学ぶ意義だなと改めて思いました。



その他にも、「〇〇も手を挙げているよ!」と司会者に教える子がいたり、声の小さい子に寄り添って考えを聞いたり、「今考えているんだからさ、ちょっと待ってあげたらいいじゃん。」という発言があったりと、全員を尊重しながら話し合いを進められていたことが素晴らしかったです。


「理由も言って!」

「反応してくれないとわからないよ!」

「数えにくいから、ピンと手を挙げて!」

「手を挙げてから意見を言ってね。」

「まずグループで話し合ってからにしよう。」

等々、話し合いの改善点もたくさん出されていました。


前日の話し合いを受けて、自主的に『話し合いをスムーズにするための方法』をノートにまとめてきた子もいました。

教科書を使って教えるよりも、こうした実践の場で体感した方が、ルールの必要性が身に染みてわかるのだと私自身の学びにもなりました。


たくさんの時間を使った話し合いでしたが、今回の出来事はとても意味のある時間だったと感じます。

「多数決で決めてしまうと、少数派の意見が消えてしまう。みんな納得しないと…。」という思いが子どもたちの中に強くあったようですが、限られた時間の中で、今回のように答えを絞って出さなければいけない場面は、この先もたくさんあります。


「みんな自分の意見が採用されたいじゃん!」

と言っていた子がいましたが、その通りです。

一人一人違った考えをもった人が集まって生きていく中で、意見をすり合わせたり、相手の主張の理由を聞いて理解を示したりすることは、とても大切なことです。



今回の話し合いで、子どもたちの成長している姿・きらりと光る発言をたくさん見つけることができました。

この経験が今後の生活に必ずいきてくると思います。

そして、子どもたちの熱い思いが実現できる運動会になるよう、これからもみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います。