【こぼれ話】 小さな氷に集まるまなざし
- 公開日
- 2026/01/23
- 更新日
- 2026/01/23
校長室から
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令和8年1月23日(金)の朝のことです。
冷え込みの厳しい朝、登校してきた子どもたちが、正門付近のごく片隅にある小さな水たまりに目をとめました。
直径30センチほどのその水たまりの、ごく一部にだけ、うっすらと氷の膜が張っています。
「凍ってるかな…?」
「滑るかな…?」
そんな声を交わすわけでもなく、子どもが一人、また一人と足を止め、そっと足先で確かめていきます。
(ガンガン…と何人かで踏みつぶしている姿も…これまた見ていて楽しかったですが…。)
本当に凍っているかいないか…そんなわずかな変化に、自然と心を寄せているのです。
誰かが呼んだわけでもないのに、入れ替わり立ち替わり、その小さな氷に引き寄せられていく姿に、思わず見とれてしまいました。
大人の目には見過ごしてしまいそうな、ほんの少しの氷の膜。
でも、子どもたちはちゃんと気づき、静かに、そして確かに、その存在を感じ取っているのです。
季節の移ろいを肌で感じる、子どもたちのまなざし。
そこには、私たち大人が忘れかけていた感性が、たしかに息づいていました。