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1年生 国語 「すきな ところを 見つけよう」 ~子どもともに学びを紡ぐ/校内研究全体会から~

公開日
2025/12/21
更新日
2025/12/22

校長室から

12月19日(金)


今年度最後となる校内研究全体会がありました。

4校時には、1年生の国語の授業(単元名「すきなところを見つけよう」・教材文「たぬきの糸車」)を全職員で参観し、放課後にはその教室に集まり、研究協議を行いました。


授業では、「なぜ、たぬきはぴょんぴょこおどりながらかえっていったのだろう。」という問いをもとに、子どもたちが自分の考えを言葉にしながら、物語の世界にじっくりと向き合っていました。


本文の叙述に注目し、動作化を取り入れながら、登場人物の気持ちや行動を想像する場面も見られました。

子どもたちが、物語の展開に親しみをもちながら学んでいることもよく伝わってきました。


授業の中では、子どもがそれぞれの視点から物語を読み取り、自分の体験と結びつけて考えを広げていく姿が印象的でした。

「楽しかったから」「恩返しの気持ちがあったから」など、思い思いの理由をもとに、たぬきの行動を読み解こうとする姿も随所に見られました。


学習カードやノートには、自分の考えをしっかりと記す姿がありました。

こうした姿は、4月からの丁寧な支援と学級づくりの積み重ねによって育まれてきたものです。


一人一人に対して、きめ細やかなまなざしを注ぎ、学びを支えてきた担任の姿勢が、子どもたちの姿にそのまま表れていました。

意欲的に取り組んだ単元構想についても、何か月も前から見通しをもって準備を進めており、子どもをみとるための工夫が随所に施されていたことがうかがえます。


研究協議では、授業の展開や子どもの学びの姿について、職員間で活発な意見交換が行われました。

1年生での学びをもとに、中学年・高学年ではどのような支援や心がけが必要か、自身の実践を振り返る機会にもなりました。


継続的にご指導いただいている早稲田大学名誉教授からは、授業の指導助言に加えて「職員の温かさや関係性のよさ」についてもお言葉をいただき、校長として胸が熱くなる思いでしたが、子どもの学びの充実には、職員同士の信頼関係や協働の姿勢が大きく関わっていることを実感する機会でもありました。


1年担任は、日々「ありがとう」の言葉と笑顔を大切にしながら、子ども一人一人や職員とも丁寧に関わっています。

そうした姿勢は、子どもの安心感や学びへの意欲を育むとともに、周囲の職員にも穏やかな影響を与えているように感じられます。

学校全体に温かい空気が広がっていることも、その一因となっており、まさに、余人をもって代えがたい存在です。


「子ども一人一人をみとる」ことの大切さ、そして謙虚にみとることの価値を、今回の授業と研究協議を通して全職員で共有することができました。

こうした姿勢が、次への支援につながり、子どもの学びをさらに豊かにしていく土台となっていくことでしょう。


今後も、すべての子どもが安心して学べる環境づくりを目指し、職員一人一人が学び続けることを大事にしたいと考えます。

子どもとともに歩む日々の中で、私たち自身もまた、学びの喜びを感じながら前に進んでいきたいと感じる一日でした。