心をつなぐ「ありがとう」 〜令和7年度「感謝の会」から〜
- 公開日
- 2025/12/11
- 更新日
- 2025/12/11
校長室から
+7
12月11日(木)
4時間目から給食の時間にかけて、令和7年度の「感謝の会」を行いました。
昨年度から新たな形で始まったこの会も、今回で2回目となります。
日頃から学校を支えてくださっている保護者や地域のボランティアの皆さんに、子どもたちの感謝の気持ちを届ける大切な時間です。
今回は、保護者や地域で活動してくださっている方々の中から18名の方が参加してくださいました。
体育館では、子どもたちのあたたかな拍手に迎えられて入場。
子どもたちとボランティアの皆さんが顔を合わせ、つながりを感じられるようにと、まずは自己紹介の時間を設けました。
一人一人の自己紹介に、子どもたちは真剣な表情で耳を傾け、ときには笑顔を見せたり、うなずいたり。
自然な反応から、相手を尊重しようとする気持ちが伝わってきました。
昨年に続いてハーモニカの演奏を披露してくださった方の場面では、子どもたちがじっと音色に聴き入っていました。
会の終盤では、子どもたちから歌のプレゼント。
「ありがとうの花」では、まっすぐな歌声に思わず涙ぐむ方の姿も見られました。
続いて歌ったのは「下中小学校 校歌」。
司会の呼びかけに応えて、ボランティアの皆さんも一緒に起立し、子どもたちと心を合わせて歌いました。
卒業生の方も多く、懐かしさと誇らしさが入り混じった、じーんと胸に響く時間でした。
退場のときも、子どもたちの拍手に見送られながら体育館をあとにされたボランティアの皆さん。
その後は、会議室での給食会へ。
私も一緒に給食を囲みながら、学校を代表して感謝の気持ちをお伝えしました。
皆さんからは「子どもたちが本当に素直で、すてきですね」といった声をいただき、胸がいっぱいになりました。
そして、こんな場面もありました。
給食の準備をしているとき、体育館から教室へ戻る5年生が、ハーモニカを演奏してくれた〇〇さんに「来年は『みかんの花咲く丘』をお願いします!」と声をかけていました。
〇〇さんは笑いながら「じゃあ来年まで元気でいないとね」と返してくださり、そのやりとりに、子どもたちの存在が地域の方々の元気につながっていることを実感しました。
「感謝の会」は、子どもたちが地域の方々とつながり、支えられていることを実感する大切な時間です。
そして、地域の皆さんにとっても、子どもたちの姿が明日への力になる——そんな小さな芽生えが、今年もまた生まれたことをうれしく思います。
ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
これからも、地域とともにある下中小学校でありたいと思います。
<追伸>
今年の「感謝の会」は、児童代表委員会の話し合いの中でも取り上げられ、子ども自身が「どうしたら感謝の気持ちが伝わるか」を考える姿が見られました。
その流れを受けて、当日の司会進行は6年生の児童が務めました。
緊張しながらも、丁寧な言葉と落ち着いた態度で会を進める姿に、頼もしさを感じました。
また、体育館のスクリーンに映し出された「ありがとうの花」の歌詞ですが、実はこのスライド、放送委員会の子どもたちが自分たちで作成したものです。
文字の大きさや色、見る人のことを考えながら丁寧に仕上げてくれました。
こうした子どもたちの主体的な関わりが増えてきたこと、そして「感謝の会」という行事が、子どもにとっても身近なものになりつつある芽生えを感じます。
ボランティアの皆さんとの心の距離が、少しずつ、でも確かに近づいている——そんな手応えを感じた今年の「感謝の会」でした。