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学校日記(学校でのできごとなど)

5年生 理科 「ふりこのきまり」から見えた学びの姿

公開日
2025/11/30
更新日
2025/11/30

校長室から

11月28日(金)


本校では校内研究(ブロック研究)を実施しました。

この日は高学年ブロックの職員を中心に、5年1組の理科の授業を参観しました。


単元は「ふりこのきまり」

授業は7時間目

「ブランコの立ち乗りと座り乗りでは、どちらが一往復する時間が速いのかを予想し、実験の計画を立てよう」という活動に、子どもたちは意欲的に取り組んでいました。


授業者は昨年度と今年度、理科専科を担当しており、3年生から6年生までの理科教育における系統性を意識した授業づくりが印象的でした。


特に、5年生で大切にしたい「条件統制」の視点を明確に押さえ、子どもたちの思考をその一点に焦点化していたため、子どもの思考も、自然と問題解決のプロセスに意識が向いていました。


具体的には、3年生では「比較」、4年生では「関係付け」、5年生では「条件統制」、6年生では「推論」といった、問題解決に向けた学びのポイントを段階的に育んでいきます。


今回の授業では、5年生が身につけたい「条件統制」の力に焦点を当て、子どもたちが自然と「何を比べるのか」「どの条件をそろえるのか」といった視点をもって活動に取り組めるよう工夫されていました。


時に立ち止まり、「何でですか?」「この実験で大切なことは?」と、子どもが条件統制を再認識できるよう意図的に声をかけている姿もありました。


授業中、ある子が

「立ち乗りの方が速そうだけど、重さも関係あるんじゃない?」

とつぶやくと、別の子が

「でも、前の実験で重さは関係なかったよね」

と返す場面がありました。


こうしたやりとりから、これまでの学びをもとに自分の考えを再構築しようとする姿が見られました。


子どもたちは「長さ」「重さ」「振れ幅」、さらには「重心」といった用語を使いながら、グループでホワイトボードに実験計画をまとめていきました。


一部のグループでは、「重心が高いと速くなるのかな?」「じゃあ、立ち乗りの方が重心が高いから…」と、実生活と理科の学びをつなげようとする姿が印象的でした。


こうした学びの姿が見られる背景には、4月からの学級経営という側面からの積み重ねがあります。

5年1組の子どもたちは、互いの意見を尊重しながら学び合う関係性がしっかりと育っており、授業中も終始、前向きに活動に取り組んでいました。


しかし、「速さ」という言葉の捉え方に個人差があり、「速いって、往復の時間が短いってこと?それともたくさん動くってこと?」「スピードは速いけど…」といった混乱も見られました。

今回の校内研究で目指していたことではないとはいえ、こうした「使用する用語の厳選・選択」や「言葉の定義」の共有などについては、理科教育において極めて重要であることから、今後の課題として捉えていきたいところです。


また、授業後の研究協議では、授業者が「毎回は難しいけれど、子どものノートに朱書きでコメントを書くことで、子どもの反応が大きく変わるのを実感した。」と振り返っていました。


実際に、参観した職員からも「(教師の)コメントを読んで、うれしそうにしている子がいた」との声があがり、日々の丁寧な関わりが子どもの学びへの意欲を支えていることが共有されました。


本校の6年生が全国学力・学習状況調査で「理科が好き」と答える割合が高いのも、こうした日々の授業の積み重ねがあるからこそだと感じさせられる時間でした。


教師の専門性と、子どもたちの前向きな姿勢がうまくかみ合い、心地よい学びの時間となっていました。