わかば級 国語 わかば2組「連想ゲーム」の学習から
- 公開日
- 2025/09/30
- 更新日
- 2025/09/30
わかば級
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9月30日(火)2時間目
わかば2組の教室には、低学年ブロックをはじめ、本校の職員が入れ替わり立ち代わり授業参観に訪れていました。
校内研究の一環として位置づけられた国語の授業でもあります。
「連想ゲーム」という単元を通して、子どもたちが言葉の世界を楽しみながら広げていました。
この時間は6人での学び。
授業は、①あいさつ、②読み聞かせ、③連想ゲーム、④個別課題、⑤あいさつという流れで進みます。
教室前方にはこのルーティーンが掲示されており、どの子にとっても見通しが持てるユニバーサルデザインの工夫がされています。
②の読み聞かせでは、
「今日は〇〇さんだ!」
と、友達の順番を自然に覚えていて、見通しをもって授業に臨んでいる子の姿がありました。
日頃から互いのことをよく見ているからこそ、こうした声が自然と出てくるのだと感じます。
参観者の多さに緊張して声が出にくくなった子には、担任がとっさに手をマイクの形にして差し出し、
「マイク貸しますよ。」
と声をかける場面も。
子どもは安心した表情で、いつもの声を取り戻して読み聞かせを続けていました。
教室には温かい空気が流れ、聴き手の子どもたちはじっと本を見つめ、時にうなずきながら話に耳を傾けていました。
読み終えた後の感想交流では、
「おもしろかった!」
「〇〇のところが好きだった」
と、自分の言葉でしっかりと伝える姿が見られ、個に応じた支援の積み重ねが感じられました。
③の連想ゲームでは、「動物」と言えば「ライオン」「馬」「キリン」など、仲間を集めるように言葉を広げていきます。
教室にはこれまでの取り組みが掲示され、関連図書も整えられており、子どもたちは掲示や本をヒントに言葉を探していました。
印象的だったのは、「魚」と聞いて「アジ」「マグロ」と答える中、「ラッコ」「アザラシ」と答えた子がいた場面。
周囲の子は
「ラッコって魚かな?」
と優しく問いかけ、担任も
「調べてみようか。」
と促しました。
否定するのではなく、みんなで課題を追究する姿勢が育まれていました。
その流れで始まった調べ学習では、子どもたちは夢中になって本を開き、図鑑をめくり、掲示を見返しながら、自分なりの方法で調べていました。
それぞれが目的をもって動いており、「索引で調べる」方法も自然と共有されていきました。
担任は、日頃からきめ細かな支援に努めており、この時間の姿に象徴されるように、どの子も安心して、楽しく言葉集め・仲間集めに取り組みながら、着実に言語感覚を磨いているようでした。
まさに、「ことばでつながる」ともいえるのでしょう。
本校では、限られた支援体制の中ではありますが、職員一人一人ができるだけ個に応じた支援を心がけるとともに、その子が自分らしくいきいきと学んでいけるよう努めているところです。
この時間の授業の土台にあるような、温かく、前向きな学びの場を、これからも大事にしていきたいと思いました。