学校日記

図書室たより2021 〜その10〜

公開日
2021/10/14
更新日
2021/10/14

お知らせ

「脳性まひのヴァイオリニストを育てて〜母子で奏でた希望の音色〜」(式町啓子 著 主婦と生活社 2018年4月発行)

 小田原市在住の若きヴァイオリニスト・式町水晶(しきまちみずき)氏。彼が8月の東京パラリンピックの閉会式でヴァイオリンを弾いていた姿を見た人も多いかと思います。この本は、脳性まひを患(わずら)いながらも困難に立ち向かい、ヴァイオリニストとして立派に成長した水晶氏を支え続けた母の啓子氏の書。2人のこれまでの人生には私たちの想像をはるかに超える戦いがあったことがひしひしと伝わってきます。「自分がいなくなっても息子が生きていけるように」との考えから、水晶氏がヴァイオリンで生きていくという道を探し当てた啓子氏には、私たちが見習うべき人間としての覚悟と責任感が溢れているのだと痛感させられました。
 こちらの本は9月に寄贈されましたが、あわせてコミック版「水晶の響」(斉藤倫 著・講談社)も寄贈していただきました。コミックは貸出できませんが、室内で閲覧できますので、ぜひ読んでみてくださいね。