夜空を仰いで
- 公開日
- 2016/09/06
- 更新日
- 2016/09/06
校長
夜空を仰いで
9月1日の全校朝会は、子どもたちの大変落ち着いた態度に驚きながら、みな元気な姿でスタートがきれました。
残暑の中、今週からは運動会練習も始まり、校庭や体育館には子どもたちの歓声がとどろいています。
朝夕には多少涼しさも感じられるようになってきましたが、「秋色次第に濃く」というにはまだまだ時間がかかりそうです。
今回も、星のお話からスタートです。完全にネタ切れになってきています。(笑)
この夏の楽しみの一つはペルセウス座流星群でした。昨年もそうでしたが雲が多く、今年も期待したほど見ることはできませんでした。それでも数個の流星を見ることができました。8月の後半は雲が多くなり、なかなか星空が見られない日々が続きました。
今月は気温も落ち着いてきて、秋の高い青空が広がるようになるはずなのですが・・・このところの異常気象ですので、どうなることやら・・・
秋の夜空といえばまず思い浮かぶのが仲秋の名月。
「お月見」と呼ばれる風習は、旧暦(太陰暦)の8月の十五夜に出る「仲秋の月」と、9月の十三夜に出る「後の月」に、その年に収穫された農作物をお供えして、天の恵みに感謝をするものと考えられています。
今年の旧暦の8月の十五夜は、9月17日になります。旧暦は太陰暦は月の満ちかけを基準に作られたもので、同じ日付でも太陽暦とは約1カ月のずれがあります。
9月の宵空では、太陽が沈んだ後の夕焼け空の中に宵の明星の金星が見え始めています。水星と金星は地球より内側をまわっているので内惑星と呼ばれています。内惑星は、地球と太陽との位置関係により、見かけの大きさと明るさが変化します。
金星は、このあと来年3月までは宵の明星として見ることができます。太陽が沈んだあとの低い空に見えています。
皆さんはご存じないかも知れませんが、
見ろ、飛雄馬。
あの星座がプロ野球の名門、巨人軍だ。
俺もかつては、あの輝かしい星座の一員だった。
しかし、もう俺の手は届かない。
飛雄馬、おまえはあの星座に駆け上れ!
巨人軍という星座のど真ん中で、ひときわ輝くでっかい明星となれ!
飛雄馬よ・・・栄光の星を目指すのだ!
1960年代、小学生だった僕はこの言葉に触発され、よく夜空を見上げていたものでした。
星一徹が飛雄馬と夜空を見上げ、指さした星を特定することはできませんが、金星だった可能性もありますね。これからの時期、ひときわ輝く金星を見上げてみてください。
さて、地球の10倍の重さがあると予想されている第9惑星の存在が取りざたされています。今月からハワイ島にある日本のすばる望遠鏡で観測が始まります。
僕らは水・金・地・火・木・土・天・海・冥と覚えたものですが、2006年からは冥王星が準惑星に格下げされ、8惑星ということになっています。
その冥王星にニューホライズンズが到着してから1年余り。様々なデータを送ってきています。今年の10月までには全てのデータの送信が終わる予定だそうです。太陽系内での最大の氷河の存在など新たな発見が多数あるようです。興味のある方はネットで検索してみてください。すぐにヒットします。
第9惑星、見つかるといいですね。