款冬華
- 公開日
- 2016/01/21
- 更新日
- 2016/01/21
校長
款冬華(ふきのはなさく)
暖冬といわれていたこの冬も、このところ厳しい寒さが続いています。
学校から見る丹沢や箱根山連山は先日の雪に覆われたままで、遠目で見る分には雪化粧をした山並みが日差しに映え、美しく見えます。
今日、21日は「大寒」。一年で一番寒さが厳しくなる頃です。
七十二候では「款冬華(ふきのはなさく)」です。
凍てついた地面に蕗(ふき)の薹(とう)が蕾(つぼみ)を出し、花を咲かせる頃という意味だそうです。
今年は梅の開花も早かったようですが、ちゃんと時期が来れば草木は花を咲かせるのですね。強い寒気が日本列島を覆っていますが、草木は春に向けて着実にその準備をしているのです。
僕らも年度の終わりに向けて、この一年の総括をし、次年度への準備を始めているところです。計画していたことが予定通りできたこともあれば、十分でなかった部分もあります。
できたこと、できなかったこと、結果の処理を丁寧に行い、しっかりと分析した上で次年度に対処しなければなりません。春の訪れまでにはもう少し時間がかかりそうです。
蕗の薹は、強い香りと苦みでその存在を示します。
祖母が作った蕗味噌は、子どもの頃は苦くて、とてもおいしいなどとは思えなかったのですが、大人になるにつれ、早春の味として味わうことができるようになりました。
蕗味噌を口にするたび、祖母のことが懐かしく思いだされます。