学校での子どもたちの様子をお伝えします。

卒業式

本日20日、足柄小で平成29年度卒業式が、市議会議員、教育長、来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り挙行されました。
78名の卒業生達は、堂々と胸を張り、自信を持って卒業証書を受け取りました。どの顔も、未来への希望に満ちあふれておりました。

卒業式での校長の話を掲載いたします。

木々にも新芽が伸び、若い命が成長、躍動する春が
めぐってまいりました。

この春の佳き日に、PTA会長様をはじめ、
ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、
平成29年度 足柄小学校卒業式を挙行できますことは、
本校関係者一同 大きな喜びでございます。
ご臨席をいただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。

卒業証書を授与されました78名の卒業生の皆さん、
義務教育9年間のうちの6年が終了しました。

今以上に、使命と責任を背負う中学校への門出をお祝いし、
足柄小学校での最後の授業を行います。

次のステージでは、様々なことに直面すると思います。
そのときの参考にしてください。

【未来を切り拓いていこうとするとき】
 チャンスは百万回与えられていると挑戦しよう
 それは誰の課題なのかと考えよう
 自分の存在価値や使命を見つけよう
 自分以外の人の存在価値や使命に思いを馳せよう

【もう限界だと思ったときには】
 腹式呼吸で、大地の元気を吸い込み、不安を吐き出せ
 顔を上げ、胸を張り、笑顔を作れ
 あと3日、あと3時間、あと3分だけ、全力を尽くせ

【何をすべきかわからなくなったときには】
 目の前にいる人を喜ばせることに集中しよう
 目の前の小さなことを一所懸命にやり遂げよう
 そうすればやがて自分の夢や使命に辿り着く

どれだけ充実した人生を送るか、
どれだけ深く人を愛することができるかは、
あなた次第です。
意志と情熱を両手に、愉快で素敵な人生を送ってください。

南直哉(じきさい)さんの
「なぜこんなに生きにくいのか」という本の中に、

 人は、関係の中でしか生きられない以上
 自分だけで、なにがしかの価値があると思うのは
 幻想です
 自分が価値ある人間になるには、
 「他者」にそう思ってもらうしかありません
 しかし、まともに人から敬われないのだとすれば
 それは自分も人を敬わないからでしょう
 人を敬わない人は、自分も敬われません
 「自分」の価値うんぬんを考える前に
 まず自分が、人に対して、まわりとの関係において
 相手を敬う気持ちがあるかを、考える必要があるのです
 ここで言う「敬う」とは、根本的には想像力です
 どんな人でも みんな心配事、
 何かを抱えて生きているんだろうなと、思えるかどうか
 これが、人を敬うということです
とありました。

また、最近話題となった
「君たちはどう生きるか」という本の中にも、
 世間には、他人の目に立派に見えるように、
 見えるようにと、振る舞っている人が随分ある。
 そういう人には、 自分が人にどう映るか
 ということを一番気にするようになって、
 本当の自分、ありのままの自分がどんなものか
 と、いうことをついついお留守にしてしまうものだ
とあります。

小学校の卒業は、
今までの少年時代との別離であると同時に、
新しい青年時代への出発でもあり、
皆さんが大人へ近づく、新たな「巣立ちの日」となります。

これから始まる 中学校生活においては、
先生や家族、友だち、色々な人に相談することがあっても、
自分がどうなりたいのか、何をしたいのかは 
本当の自分、ありのままの自分が決めることです。
そのためにも 学び続け、考え続け、
正しいと信じられる事を選択して、行い続けることです。

その際に、先生や家族、友だちなどと
互いに敬う関係を築けたら、
心豊かな人生を送ることが、できそうな気がします。

世界は資源や富を巡って、競争を繰り広げています。
そうした時代にあって
敬い敬われ、助け助けられる世界を、
自分の周りから、どう創り上げていくかが問われています。
あなたの周りの人とともに
心豊かな人生を送ってください。

さて、保護者の皆様、本日のご卒業おめでとうございます。

先日、冬季オリンピックが閉幕しました。
アスリート達の活躍に一喜一憂しながら観戦していました。
メダルを獲れたというのは、本当に凄いことですが、
結果を得るまでの努力に 勝るものはありません。
これは、子どもたちにとっても同じ事です。

保護者の皆様には、是非、
子どもたちが努力したことを、
苦労したことを、
くじけそうになった時に、心を強くして乗り越えたことを、
子どもと共に振り返り、共有して欲しいのです。

そんな思いを込め、「未来へ」という曲の歌詞を紹介します。

 ほら 足元を見てごらん これが あなたの歩む道
 ほら 前を見てごらん  あれが あなたの未来

 母がくれた たくさんの優しさ
 愛を抱いて 歩めと繰り返した
 あの時は まだ幼くて 意味など知らない
 そんな私の手を握り 一緒に歩んできた

 夢はいつも 空高くあるから
 届かなくて怖いね だけど追い続けるの
 自分の物語だからこそ 諦めたくない
 不安になると手を握り 一緒に歩んできた
 
 その優しさを 時には 嫌がり 離れた
 母へ 素直になれず

 ほら 足元を見てごらん これが あなたの歩む道
 ほら 前を見てごらん  あれが あなたの未来
 未来へ向かって ゆっくりと 歩いて行こう


どうぞ これからも しっかりと見守りながら、
子どもたちの持つ力を信じて、
子どもたちの自立を 応援してくださることを
重ねてお願い申し上げます。

以上をもちまして最後の授業、「餞の言葉」といたします。




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