4年生 自由→自分→自信 〜4年1組学級通信から〜
- 公開日
- 2024/06/24
- 更新日
- 2024/06/27
4年
「自由→自分→自信」この流れがあるという考え方を最近、私は大切にしています。
自主学習をはじめ、授業の中で目標(例えば漢字を10問覚えるや計算を全て解けるようになるなど)の達成のために、何をどこでどのように学んでもいいという「自由」な場を意図的に作っています。(授業参観で見て頂いた算数もその一つでした。)
この自由な場では、子どもたちは自己選択(自分で選ぶ)・自己決定(自分で決める)を積み重ねることになります。
「だって無理やりやらされたから…」
「だって他の方法がいいと思っていたけど…」
などの言い訳は自由な場では通用しません。
誰にも強制されない空間で選択した結果は全て自分の責任として子どもは受け取らざるを得ません。(もちろん本当は担任である私も責任は感じていますが…。)
そういう環境になると子どもたちは「自分」というものに向かい合わざるを得なくなります。
こういう環境の中で、自己選択を繰り返し、その結果を振り返るという経験をたくさん積み重ねることで、子どもたちは
「自分は何をしているときが楽しいのか、つまらないのか。」
「〇〇の行動をするとどんな気持ちになるのか。」
「□□の気持ちでいるためにはどんな行動をしていればいいか。」
「その行動を取り続けるためにはどうすればいいか。」
という自分についての情報と自分を操るための方法についての情報を得ることができます。
そして、「自分について」を大量に知ることで、他人に流されずに、「なりたい自分のあり方」を軸にして様々なことを選択・決定できるようになると考えています。
最近、話題となっているChatGPTなどのAIによって、多くのデータを元にした最もらしい情報は簡単に集められるようになりました。
それが当たり前の世の中を大人として生きていく今の子どもたちだからこそ、AIでは集められない「自分について」の情報を集め、自信をもつための自由と振り返りを大切にしていきたいと思います。
自由な中での子どもたちの選択に、感動したり、感謝したりすることが多いです。
日々子どもが取り組んでいる振り返りについてもまたどこかで紹介します。
【写真A】
空いている時間があると、自分の役割でなくても「配りましょうか」と率先して動いてくれる子がいます。
【写真B】
給食が食べ終わった後、机の向きを元に戻すように全体に声をかけ、自分の席でなくても直してくれる子がいます。
【写真C】
誰かが何かをするときに困っているとそっと近くにいき、その子がやりたいことをサポートしてくれる子がいます。
【写真D】
使い方が分からない時も得意な子や知っている子が教えてくれている姿をよく見ます。
【写真E】
友だちのテストの点数が上がるように問題を出したり、練習に付き合ったりしてくれる子がいます。
【写真F】
「みんなの力になりたい」と代表委員に立候補し、クラスの代表として考え、意見を表明してくれる子がいます。