学校日記

図書室だより2021 〜その5〜

公開日
2021/06/30
更新日
2021/06/30

お知らせ

「教えてコバチュウ先生!浮世絵超入門」(小林忠 著・小学館)

 昨年生誕260年を迎えた葛飾(かつしか)北斎(ほくさい)。公開延期となっていた北斎の映画は先月より上映され、現在話題となっています。浮世絵(うきよえ)といえば大浪(おおなみ)に富士山に美人画、というイメージが先行しますが、そもそも浮世絵というのは江戸時代に当時の現世を版画や肉筆画で描き表した、大衆のためのものだったそうです。この時代に印刷や出版の技術も急速に発展し、1765年にはフルカラー版も登場。当時の庶民にとって文化を楽しむことは生きる活力となったことでしょう。この本では、見たことある!という浮世絵も多く載っているので、令和時代を謳歌(おうか)する若い人たちにもぜひ読んでほしいと思います。
 著者の小林氏は箱根美術館の館長さん。義務教育の間に日本の美術を十分に学ぶ機会は少ないですが、夏休みに美術館や博物館に足を運ぶなど、芸術にふれる機会を増やせるといいですね。
 ちなみに…北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は2024年発行予定の新千円札の裏の図柄になるとのこと。知っていましたか???